今回は、知財のお話しです(^^)
前回も紹介したこんな事例集。
●知財活動事例集
~中小企業の舞台裏 14事例“
知財活動事例集 ~中小企業の舞台裏 14事例~(特許庁)
知財活動や戦略というと、
ほとんどが大企業の事例なのですが、
この事例集は中小企業の例なので、
参考になる箇所がありますね(^_^)b
今回は、この事例集の中の
“3.市場/他社分析”
について見てみます(@_@)
この中小企業は、
「高炉」を運用するための
特殊工具などを開発している会社で、
社員数は約27名です(^O^)
当社の知財活動事例としては、
1つ目に
“開発段階での市場情報の収集”
が挙げられていますd(^_^o)
市場情報というのは、
Web調査だけではなく、
顧客ヒアリングなども含めて
収集した情報ですね(^_^)
当社の良いところは、
顧客ニーズの収集を行い、
それら収集した情報をふまえて、
社長、営業担当、設計担当が
定例会議を行っているということですね。
つまり、顧客ニーズの収集から
共有、発創まで、仕組み化している
ということです(^_^)b
言葉にすると簡単なことですが、
ちゃんと意識して顧客ニーズを聞き出し、
会議などで定期的に話し合う、
ということを、しっかりやっているところは、
意外と少ないですよね(・o・)
これは、顧客ニーズからの発創・開発の
重要性を認識しているからであって、
中小製造業が、
顧客の欲する効果的な“違い”を
創造するためにはとても重要です。
さらに言うと、
顧客ニーズを直接聞き出そうとしても
価値のある潜在ニーズには
なかなか辿り着けません(>_<)
ですので、おそらく、この会社は、
顧客ヒアリングによって
潜在的なニーズのタネを引き出し、
定例会議で仮説として
潜在ニーズを顕在化させる、
ということをやっているのでしょう。
こういうところは、
他の中小製造業にも
大いに参考になりますね(^○^)
それから、知財活動事例の2つ目。
“構想段階から特許調査を実施”
とありますφ(.. )
この辺は、通常の中小製造業は、
なかなかやっていないでしょう。
この会社は、10年ほど前から
知財部を設置・運用しているそうです。
社員数が約27名の会社で
知財部があるのは珍しいですね。
以前、特許トラブルがあったらしく、
それを機に特許意識を高めたようです。
まあ、それなら納得です(@_@)
この知財担当者によって、
開発の初期段階から
特許調査を行っているそうです。
そして、特許が取れそうなものは
積極的に取ってますねφ(.. )
大企業でいうと、
ここで、特許調査・分析などとして、
パテントマップやIPランドスケープなどの
事例が出てくることが多いです。
でも、直ちにそこに行くよりも
まずは特許調査を行って、
先行技術文献や
侵害しそうな他社特許を調べる、
ということを意識的に行うことの方が重要です。
規模が大きくなって人員が増えてから
次の知財ステップに進んでも良いでしょう。
知財活動の3つ目は、
“社外の専門家と定期ミーティング”
です(^_^)b
顧問弁理士、コンサルタント、
INPIT(知財支援機関)の3者を招いて、
月1回の定例会議をしていますね。
月1回の頻度で、
外部専門家とミーティングというのは、
なかなかスゴいですね(・o・)
ここでは、知財の他にも
経営戦略や事業方針などについても
議論されているようですね。
このように、知財に重きをおいて
効果的な知財活動をしている
中小企業の事例が掲載されています。
自社に取り入れられるところは、
積極的に挑戦していきたいですね。
それでは、次回もお楽しみに!
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●●今回のネオフライト奥義●●
・顧客ニーズを収集!
・定期的に共有しよう!
・特許調査を行って特許取得!
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代表弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
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