先日、AIが発明者になることの懸念について
読売新聞が記事をアップしていました。
「AIが発明者」企業・団体の8割が懸念
それによると、AIを発明者と認めることの
是非を聞いたところ、
回答企業の8割が
「問題をもたらす恐れがある」
と答えたそうです(°°)
回答企業とは、
AIに関する出願実績や
AI技術のある企業・研究機関を
対象にしています(^_^)b
問題というのは何でしょうかね?
まずは、これです。
・製品や技術の実現性が検証されていない
発明が増える
なんか分かるような分からないような(^_^;
でも、実現性が検証されていない
発明が増えると何が問題なんでしょう?
そもそも特許を取るためには、
実現性の検証は不要ですd(^_^o)
特許書類上、論理的に筋が通っていて、
これを見た技術者が実施できるであろう
レベルの記載であれば、
実験やサンプル等は不要ですね。
まあ、企業の開発ですから、
実際には何らかの実験や開発には、
着手していることが多いでしょう。
まったくゼロから頭の中だけで
発明して特許を取るというケースは、
さほど多くはないでしょうね(^O^)
でも、企業が、AIを使って発明する
ということは、その周辺の事業を
行ってはいるでしょうから、
実現性が検証されていない、
ということがどういう問題になるかは、
よく分からない(ToT)
AIが発明者になることの
問題点として、もう一つはこれ。
・発明の増加や過大な出願で
審査が遅れる。
確かに、これはあり得るかもしれない。
これは、実現性が検証されていない
発明が増えることによる問題の一つですね。
つまり、実現性が検証されていない発明が
増えること自体の問題ではなく、
それにより過大な出願で審査が遅れる
ということが問題ということです(^○^)
これら2つは因果の関係であって、
並列の関係ではないですね(^_^)
では、他に実現性が検証されていない
発明が増えることによって
どんな問題が生じるでしょうか?
う~ん、こんな感じが想定しうるかな。
・AIによる大量出願で、
知財の過当競争が激化し、
産業発達を阻害する?
・AIによる大量出願で、
大手による技術の寡占化が進み、
中小企業の技術発展を阻害する?
・AIによる大量出願で、
使われない特許が激増し、
研究開発が非効率化する?
こんな問題が想定し得る一方で、
メリットだってあるはずですよね。
こんな感じ。
・AIによる大量出願で、
自社技術の防衛力が上がり、
研究開発力を促進させる?
・AIによる出願で、
中小企業も特許を取る意識が上がり、
産業発達を促進させる?
まあ、いずれにしても、
AIにより製品や技術の実現性が
検証されていない発明が増えることは、
デメリットだけではないだろうし、
メリットもあるはずなので、
それだけで一概に“問題だ”とするのは、
やや問題のような気がしますね(^○^)
それでは、続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・AIを活用した発明が増える!
・実現性の乏しい発明が増えるとどうなる?
・メリット&デメリットあり!
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代表弁理士 宮川 壮輔
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