代表弁理士 宮川 壮輔
最近、日経クロステックの記事で
こんな内容を目にしました(@_@)
「
弁理士不足に苦しむ特許事務所、
今後10年で最大1400人減少
」
日経クロスTECH
社会は人手不足に悩まされてます(>o<)
弁理士業界も例外ではなく、
人手不足に悩まされるようです。
弁理士数が減っていくというのは
本当なんでしょうかね?
ちょっと調べてみました。
まずは、弁理士受験者数から
見ていきたい(^o^)
この7年間の受験者数の
推移は次のとおりです。
受験者数、合格者数を
横方向に記載しています。
・令和5年:3,065人、188人
・令和4年:3,177人、193人
・令和3年:3,248人、199人
・令和2年:2,947人、287人
・令和元年:3,488人、284人
・平成30年:3,587人、260人
・平成29年:3,912人、255人
う~ん、確かに流れとしては、
減ってますね(・o・)
受験者数は、4,000人前後から
3,000人前後になってますし、
合格者数は、260人前後から
180人前後になっています。
私のときは、平成14年で、
受験者数は6,720人、
合格者数は、466人でした。
ピークは、平成20年で、
受験者数は、9,727人、
合格者数は、574人でした。
長期的に見ると、
平成20年をピークにして、
減少傾向にあります(°°)
ちなみに、平成14年というのは、
弁理士試験制度の改革があった年です。
弁理士の数が全然足りていないので、
受験者の負担を減らしたらどうか、
ということで試験制度改革があり、
その影響もあって、弁理士の受験者数が
増えていったんですよね(^o^)
それがいつの間にかピークを過ぎて、
今ではピークの1/3くらいになってます。
もともとそんなに多くなかったので、
ピークを過ぎて落ちついた感があるのかも
しれません(>o<)
しかも、特許の出願件数が
減少傾向にありましたからね。
でも、知財の重要性の高まりは、
以前より増してきていると思うので、
そんなに減らなくても良いような気もする。
知財といえば、理系が多いのですが、
理系の人で知財に興味ある人は、
結構少ないですからね(^_^;
技術と法律の両方扱う分野なので、
よく言えば希少価値なんだけど、
悪く言うと中途半端ってことになる。
ただ、弁理士の登録者数が
減っているかというと、
そんなことはなく、
登録者数は自体は
少しずつ増えていて、
現在は、約12,000人。
まあ、登録者数の場合は、
積算されていきますからね(^_^)b
純増数という考え方で見ていくと、
平成20年の頃がピークであって、
この頃の前後に登録された人が、
30年後くらいに退出していくとすると、
30年後の2030年前後から、
登録者数が減っていくのかもしれません。
さらに、特に若い弁理士の働き先が、
特許事務所から企業へと
移ってきていることもあって、
それによっても特許事務所の弁理士不足が
進むと予測されていますね(^o^)
特許出願件数は減少傾向にあったとはいえ、
下げ止まり感がありますので、
他の業界と同様に、
特許事務所の人手不足状況も
厳しくなるのかもしれませんね(°°)
特許事務所は、今のうちから、
理念経営に力を入れて、
魅力ある事務所にしていく必要が
ありそうです(^○^)
それでは、続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・受験者数は減少している!
・登録者数は10年後くらいには減少予測!
・特許事務所の人手不足!
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