商標登録ってどれくらいの期間がかかるの?簡単に解説します

代表弁理士 宮川 壮輔

“商標ってどれくらいで取れるんですか?”

“商標の登録ってどれくらい時間かかるの?”

よく聞かれる質問です(^_^)b
商標出願して、数日で取れるとか、
数週間で取れるとか、
いろいろ思ってる人もいらっしゃるでしょう。

結論を言うと、
商標出願してから平均して10ヶ月前後
といったところです
(°0°)

この辺の状況を見てみましょう。
これが参考になります。

●特許行政年次報告書2022年版
https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2022/index.html

この報告書によると、権利化までの期間は、
2021年度で、9.6ヶ月(゜ロ゜)
ちなみに、推移を見るとこんな感じです。

・2017年度: 7.7ヶ月
・2018年度: 9.3ヶ月
・2019年度:10.9ヶ月
・2020年度:11.2ヶ月
・2021年度: 9.6ヶ月


5年ほど前の2017年度は、
出願してから権利化するまで
平均で7.7ヶ月でした。
半年ちょっとですね(^○^)

実務感覚としても、
だいたい合致してますね(^_^)b
この頃は、だいたい半年くらいで
特許庁から登録査定が出されて、
それから2週間くらいで、
登録料納付手続きをすると、
2~3週間で登録される感覚。

それが、いつの間にか、
出願してから、特許庁の最初の
アクションが出されるのが、
1年近くかかるようになりました(・o・)

報告書によると、
2019年度や2020年度は、
約11ヶ月かかってますからね(>o<)

商標出願件数を見ると、
2017年に173,611件となり、
20%弱ほど増えたんです。

その後も、増減を繰り返しながらも、
2016年以前より増えていったんですね。

その結果、審査が半年から1年へと
遅れていったわけです(ToT)
ちなみに、商標1件の審査自体に
半年から1年かかってる訳ではありません。
1件に対する審査は、
おそらく数時間で終わると思います。
じゃあ、なんでそんなにかかるのかというと、
ほとんどが待ち時間です
(°0°)
病院に行くと、すぐに診察される訳ではなく
待ちますよね。
数十分待ってから、
診察自体は数分なんてことは
よくあること(^_^;

商標出願も病院の診察と
同じようなイメージです。
商標出願すると、
審査の待ち行列の
一番後ろに並ぶ感じですね
(*_*)

では、実際の診察ではどんなことを
するのでしょうか?
商標出願の審査内容ですね。
主として、以下の点がチェックされます。

・既に登録されている他者の商標と
同一のものや似たようなものはないか?

・識別力はあるか?


これらの調査をした上で、
上の2つがOKなら、「登録査定」
出されます(^○^)
上の2つのいずれかがNOなら、
「拒絶理由通知」が出されます。

このような審査が行われる訳ですが、
さすがに権利化までの期間が
長期化するのはマズい、ということで、
特許庁はいろいろ対応しています。

例えば、調査を外部委託したり、
審査官を2017年から40人ほど
増やしたりしてますね
( ̄^ ̄)ゞ

このような対応が功を奏してか、
2021年度には、権利化までの期間が
ようやく減少しました(^o^)

最近の審査着手期間を見ると、
2022年度も少し減少しそうではあります。
今後、少なくとも半年くらいの期間に
戻ると良いですね( ^o^)ノ


続きは、また次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・商標の権利化まで平均10ヶ月前後!
・審査では類似と識別力がチェック!
・権利化までの期間は減少している!

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