今回も、特許のお話し。
中小製造業が、初めて弁理士に
相談するときの注意点ですね。
前回は、複数の弁理士に相談しよう
というお話をしました(^o^)
第628回:中小製造業が初めて弁理士に相談するときどうすればいいの?
今回は、弁理士の技術分野について。
たまに聞かれるのですが、
自社の技術に精通している弁理士を
選んだ方が良いんでしょうかね?
技術というのは、
専門特化すれば、狭く深くなって、
なかなか他の人では分からない、
なんてことがあり得ます(@_@)
例えば、通信関連の技術や、
超高度な数学的処理の技術、
アナログ回路の技術などは、
専門的な深い話しになると、
非常に難しいです(ToT)
そういう場合、確かに、
自社の技術をちゃんと理解できる
弁理士が良いでしょう。
しかし、今まで、20年近く弁理士を
やって来た中で、
“これは専門家以外は太刀打ちできんわ!“
というようなケースは、
実はとてもレアケースです(°°)
大企業の案件であっても、
発明の本質自体は
とても簡単ということが多いです。
だいたい中学の理科の知識だけでも、
ほとんど対応できるといっても
過言ではありません(°0°)
こんな言葉ありますよね。
・オームの法則
・キルヒホッフの法則
・電磁誘導
・電荷、磁界
・熱分解
・焦点距離
・入射角、反射角
・乱反射
・運動エネルギー
・iPs細胞
これらは、全て、
中学の理科の教科書から
ピックアップした言葉です。
弁理士って、普通、
高校・大学で理系を学んでいますので、
超専門高度な技術ベンチャー以外であれば、
中小製造業の特許相談等には、
ほとんど対応できるでしょう(^○^)
ですので、中小製造業の場合、
自社技術に精通している弁理士かどうか、
という点は、あまり優先度は高くはない、
と私は考えています(^○^)
確かに、大企業でしたら、
知財部が介在していて
開発者をいろいろサポートできるので、
その技術に精通している弁理士の方が、
話が早いってことになります。
しかし、中小製造業の場合、
普通、知財部なんてありませんよね。
そういう場合、自社技術の精通度よりも、
中小製造業をサポートする意識・能力
の方がはるかに重要です(°°)
目の前の試作品に対して、
特許レベルに引き上げるために、
ヒアリングしたり案内したりして
なんとか広く強い特許を
取得しようとしてくれるかどうかですね。
まとめますと、中小製造業が
初めて弁理士に相談するとき、
その弁理士の自社技術
に対する精通度は
高いに超したことはないものの、
優先順位は低いと言っていい。
それよりも、中小製造業に
対するサポートの意識を最優先に
持ってきた方が良いですね(^o^)
それでは続きは、また次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・技術レベルはさほど必要ではない!
・技術の優先度は低い!
・中小サポート意識が最優先!
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