第625回:開発者は開発したら特許出願までにいつ何をすればいいの?Part6

今回も、特許のお話し。

前回から、中小製造業の開発者が行う
簡易的な先行技術文献調査
についてお話ししていますφ(.. )

調査対象となる特許公報の
全体構成はざっとこんな感じでしたね。


(1)形式事項
(2)特許請求の範囲
(3)背景技術~課題
(4)課題解決手段
(5)発明を実施するための形態
(6)図面

発明の名称を見て、
図面を流し見して、
第1ステップが終わりました(^_^)b

今回は、第2ステップです(^_^)v

今回から文章を見ていくことになります。

文章を見るということは、
文章を読んで理解する、
ということですので、
少し気合いが要りますな(`ε´)

かといって上から一文字ずつ
読んでいくというのは、
さすがに時間がかかりすぎます。
なので、必要なところだけを
重点的に眺めるようにした方が
良いですね(@_@)

最初は、課題を把握すると
やりやすいです。

課題は、
「特許公開公報」であれば、
1ページ目の「要約」という項目に
記載されています(^o^)

「特許公報」であれば、
「発明が解決しようとする課題」
の箇所に記載されてます(^-^)

ここの課題の記載を
さっと眺めることにより、
どういう開発テーマなのかが、
ある程度分かりますね(^○^)

これによって、以下の3つに
分けられます。

・自社の開発テーマと似てる、
・自社の開発テーマと似てそうだけど
 まだ判別はつかない、
・自社の開発テーマと
 明らかにズレてる

このうち、自社の開発テーマと
明らかにズレてるようでしたら、
あとは流し見しても良いでしょう。

残りは、
・自社の開発テーマと似てる、
・自社の開発テーマと似てそうだけど
 まだ判別はつかない、
の2つですね。

ここまで来たら、
「特許請求の範囲」の箇所を
見るのが早いのですが、
ここの箇所は、とにかく文章が
分かりにくいです(>_<)

なので、最初のうちは、
「特許請求の範囲」に行かず、
「発明を実施するための形態」を
見る方が良いでしょう
(@_@)

ここで、もう一度図面を見てみましょう。
図面を見ながら、
気になる部分について
実施形態の記載を探して
読みましょう(@_@)

このとき、図面に記載された
番号をもとにして探すと、
探しやすいです
(^o^)

図面から、「傾斜部10」のあたりが
気になるなら、実施形態の記載の
中から、「傾斜部10」について
記載されている文章を探して
ざっと確認する感じです(^O^)

このように、図面から気になる箇所を
探して、実施形態の該当箇所に
ズームインして、文章を眺める。
このズームイン・ズームアウトの
繰り返しで、ざっと把握しましょう。

これによって、
・自社の発明と似てる、
・自社の発明と明らかにズレてる
の2つに絞れます。

この2つの中から、
・自社の発明と似てる
公報を残していけば、
従来例として近しいものを
探すことができます(^O^)

近しいものが無かったのなら
それはそれでOKです。
もし、近しいものがあったのなら、
その公報と自社の発明は
どこがどう違うのかについて、
差異を明確にしましょう
φ(.. )

その上で、本調査を外注に
出すのも良いですし、
弁理士に相談するのも良いですね。

手ブラで相談するより、
このような情報を提供できるように
しておくと、発明の本質を深掘り
し易くなり、結果として広く強い
特許になり易くなりますよp(^_^)q


それでは続きは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・課題をざっと眺めよう!
・図面からズームインしよう!
・調べた情報を提供しよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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