今回も、事業計画書と特許思考のお話し。
今まで、事業再構築補助金の
事業計画書作成のサポートをしてきて
思うことです(^o^)
特許的思考は、
補助金用事業計画書の作成に
非常に使えます(^_^)b
まあ、それは、前回のお話しでした。
第617回:事業再構築補助金と特許的思考について
しかし、一般的な特許実務の世界観と
大きく違うところももちろんあります。
それは抽象度の問題で、
抽象度を下げれば下げるほど、
違いが明確になります(^-^)
大きく違うのは、以下の2点ですね。
(1)販売戦略
(2)財務
まず、(1)販売戦略について。
販売戦略というのは、簡単に言うと、
・誰に
・何を
・どのように
売るのか、ということですね(^o^)
この中で、“誰に”、“何を”、の部分は、
そんなに難しくはないですよね。
コンセプト作りのときに、
それらは分かってますからね(^_^)v
つまり、重要なのは、
“どのように売るか?”の部分です。
これは、営業や販促に関わったことが
ないと、なかなか取っ付きにくい
かもしれません(>o<)
具体的な施策が必要ですからね。
ここでの考え方は、
売上の方程式を立てて、
客数の根拠を説明していく、
といった感じです(^.^)
基本の方程式は、
売上=客数×客単価
ですねφ(.. )
実際のコンサルの現場では、
もっと細かく分けないとイケませんが、
補助金用事業計画書では、
これだけでもイケると思います。
客単価は、自分で決めれば良いので、
問題は、客数の算出ですね(^O^)
本当に客数を科学的にちゃんと出すなら、
営業フローを紐解いて、
各フローへの遷移率を出して、
逆算していく感じです。
ステップ1→ステップ2→成約
とするなら、
最後の成約数が客数ですから、
成約数から各遷移率を割り戻していけば、
スタート時点のステップ1の必要数が分かります。
しかし、そこまで細かく分けないと
採択されないかというと、
そうでもないでしょう(・o・)
私が2次までにサポートさせて頂き採択された
事業再構築補助金の2件とも、
そこまでの科学的分析で客数を
算出していません(^O^)
売上=客数×客単価
で細分化した上で、
“こういう施策を行って販促していきます。
その結果、客数がこんな感じで
増えていきます“
というのを仮説として、
やや細かめに文章で説明した感じです。
売上というのは、どうなるかは、
最終的にはやってみないと分かりません。
つまり、客単価は自社でコントロール
できるとしても、客数はどうなるかは
分かりません(・o・)
最終的には、“エイヤー”で決めるしか
ありませんので、
補助金用事業計画書のスペックとしては、
科学的根拠で算出しなくても、
ある程度の仮説で進めてしまって
十分だと思います(^O^)
科学的根拠を元にして
販売戦略にページを割きすぎるよりも、
販売戦略はある程度のレベルにしておいて、
他の項目も漏れなくバランス良く記載して
確実に点数を積み重ねていく方が
採択されやすいでしょう(^O^)
結果として、1次・2次の採択率が
30%、36%という低さであったにも係わらず、
弊社では2件とも採択されましたからね。
この辺の販売戦略の考え方は、
最初は取っ付きにくいかもしれませんが、
ある程度の再現性があるので、
何回かやればできるように
なるんじゃないかな、と思います(^_^)v
長くなってしまったので、
続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・特許的思考は補助金で使える!
・問題は、販売と財務!
・販売は、再現性あり!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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