今回は、知財のお話し。
毎年、特許庁は、知財に関する年次の
報告書を作成・発表していますφ(.. )
先月7月に、
「特許行政年次報告書2021年版」
を発表しましたねp(^_^)q
https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2021/index.html
前回お話しした政府による知財方針の
「知的財産推進計画2021」
とはまた別物で、
特許庁による知財実務の統計分析レポート
みたいなものです(^○^)
今回は、特許庁発表の
「特許行政年次報告書2021年版」
から知財実務のマクロ動向を見ていきましょう。
中小製造業目線でいきますね。
特に、コロナ禍の影響がどう現れているのか
に注目です(^o^)
まずは、日本全体の特許出願件数が
どうなったかというと、
コロナ禍の2020年に、29万8千件でした。
これは前年比で6.6%の減少です(>_<)
日本の特許出願件数は、ここ20年で、
減少傾向にあります。
ですので、2020年に減少することは
予想できたのですが、
この2020年は、
ある意味歴史的な年になりました。
特許出願件数が、
30万件を割ったんですね(°°)
このレベルの出願件数は、
正確には分かりませんが、
おそらく1980年台と
同レベルです(@_@)
この結果を見ると、
全体の特許出願件数は、
コロナ禍の影響により減少した
と言えますね(*_*)
ただし、全体の特許出願件数が
減少しているからといって、
中小企業の開発意識が低下したかというと、
そうとも言いきれません(`ε´)
なぜなら、特許出願ってほとんどが
大企業によるものだからです。
2020年の結果を見ると、
大企業が82.5%もあって、
中小企業は17.5%となっています。
中小企業の出願件数の割合が
そもそも低いんですね(>_<)
じゃあ、中小企業だけで見てみましょう。
2020年の中小企業の特許出願件数は、
3万9千件で前年比0.5%増加しています。
僅かながら増えてるんですね(^o^)
さらに、実用新案と意匠を見てみましょう。
これら実用新案と、意匠の全体件数は
増えてます。
2020年の全体の実用新案出願件数は、
6,018件で前年比14%増加(°°)
また、全体の意匠出願件数も、
31,752件で前年比0.8%微増となってます。
特に、実用新案は、ここ8年ほど
右肩下がりで減少傾向にありましたが、
2020年に急に14%も増加したというのは、
異常値と言っても良いですね(゜ロ゜)
さらに、中小企業だけで見ても、
2020年の実用新案出願件数は、
前年比27%増加し、
意匠出願は6%増加しています(^o^)
つまり、中小企業だけで見ると、
特許、実案、意匠の出願は、
2020年に増えてるんですね(°0°)
これは、もうコロナ禍の影響だと思います。
コロナ対策用の商品として、
様々なマスクやその他グッズが
開発されたんでしょうね(^-^)
それが出願件数の増加に繋がったん
でしょう。
私も中小製造業から
コロナ対策系の開発の問い合わせが増えたなぁ、
という肌感覚があって、
それにも合致してます(^o^)
中小製造業の創造開発意識は
コロナ禍によって低下したというより、
活性化されたと言えそうですね。
ただし、コロナ禍が長期化した2022年版が
どうなっているか、注目したいところです。
続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・全体の特許出願は減少している!
・ただし、中小企業の出願は増えている!
・中小製造業の開発意識は活性化!
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