第587回:特許の権利範囲を広くするアプローチとは?

 

今回も、特許のお話し。

模倣することは原則として自由であり、
特許権の権利範囲に入っている内容
については、例外として模倣しては
イケないということになってますね(^o^)

なので、ビジネス上、
特許権の権利範囲は
なるべく広くしておいた方が良い
と言えます(^_^)v

でも、権利範囲を広くするというのは、
意外と難しいです(>_<)
今回は、どのようにして権利範囲を
広くするのか、というお話しです(^O^)

まずは、これです。
(1)上位概念化能力を磨け

この上位概念化には、
3つのアプローチがあります(^○^)
1つ目が言語的アプローチです。

大前提として、特許の権利範囲は
文字によって決まる、ということを
認識することが重要ですな(^o^)

苦労して作った目の前の試作品が
権利範囲になるのではありません。
試作品を作れば、
1対1で権利範囲が決まるのでは
ありません(°°)

特許書類には、
その試作品やアイデアを文章で
記載する必要がありますφ(.. )

文章で記載するということは、
その文章で使う言葉によって、
広狭の幅があるんですね(^_^)

例えば、“愛媛産みかん”より、
“みかん”とした方が広いですし、
さらに、みかん→果物→食物と
すれば、どんどん広い概念になります。

このような言葉の選択によって
上位概念化することが
言語的アプローチです(^-^)

2つ目のアプローチが、
自社目線アプローチです。

これは、目の前の試作品の形状・構造
だけでなく、他の形状・構造はないかを
考えるアプローチです(-_-)゜zzz…
他の実施形態を考えるということです。

ある問題を解決する手段は、
1つではありません。
苦労して作った試作品は、
1つの手段ではありますが、
唯一絶対の手段ではありません。
必ず他の代替手段があります。

ここを冷静に受け入れられるかが
重要です(^○^)
ハートは熱くても、
頭はクールにしておきたいですね。
ある問題を解決する、
なるべくたくさんの手段を考えましょう。
そして、それら複数の手段が
すべて含まれるような言葉を選択して
文章で表現しましょうφ(.. )
この意識でいられるかどうかが、
権利範囲の広狭にかなり影響する
と言っても過言ではありません。

3つ目のアプローチが、
他社目線アプローチです。

目の前のサンプルを
丸パクリするのではなく、
ちょっと変えてみて、
しかも同じ効果が得られるように
できないか、他社目線で考えます。

他社がパクるときの思考で、
権利を回避して似たような製品を
販売するような状況を想定して
検討してみましょう(@_@)

それら他社目線の複数のアイデアを
創造して、それら複数のアイデアが
すべて含まれるような言葉を
選択しましょうφ(.. )

このようにして、いろんなバージョンを
考えて、それらバージョンがすべて
含まれるように文章で表現できれば、
権利範囲は広くなっていきます(^O^)

ただし、このような上位概念化にも
限界があります(°°)
実際にどのような製品になって、
どんな模倣品が出るのか等、
先のことは完全には分からないからです。

なので、さらなる工夫が必要です。
ちょいと長くなってきたので、
続きは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・上位概念化せよ
・言語的アプローチを意識せよ!
・自社&他社目線で考えよ!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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