第563回:中小製造業が特許を取るための考え方とは?

今回も、特許のお話し。

特許というのは、
抽象度を下げれば下げるほど、
権利範囲は狭くなり、
権利は取り易くなります(^○^)

しかし、権利範囲を狭めて特許が取れた
としても、対象製品の機能や形が
後から変わってしまうなんてよくあること。
そうすると、その製品が、
特許の権利範囲から外れてしまっている
なんてことが起こり得ます(>o<)

それなら、特許出願をなるべく
遅らせれば良いのですが、
そういう訳にはいきません。
特許の世界は、先に出願した者勝ちですし、
基本的には新製品をオープンする前に
出願だけはしておかないと、
新規性なしとして特許は取れません。
さらに、出願後に特許書類に
新たなアイデアを追加する記載は
できません(>_<)

大企業なら特許出願の数を増やして、
仕様が変わる度に新出願するなどの
対応はできますが、
中小製造業の場合、
なかなか特許の数を増やすことは
資金的に難しいですね(ToT)

ですので、限られた特許の中で、
特許の保護範囲と、
実際の製品とのズレを完全に
回避することは不可能です。

まずは、その点を認識することが
スタートですね(`´)
その点を認識した上で、
“ではどのようにしてなるべく回避するか“
と考える必要があります。

これには、唯一絶対の正解はありません。
しかし、中小製造業における
1つのやり方としてはこんな感じです。

 

●事業が先、発明は後

 

多くの場合、発明を先にして、
その後、事業に進むパターンが
多いでしょう(^o^)

しかし、そのやり方だと、
事業によって製品のあり方が
結構変わってしまうことが多いし、
そもそも事業そのものが起ち上がらない、
なんてこともかなり多いですよね(^0^;)

せっかく特許を取ったのに、
製品化せずに終わりました、
なんてケースは実はかなり多いです。
特許を取るのに100万円前後は
かかってるはずで、
中小製造業としても、
実にもったいないですよね(>_<)

そのようなことを避けるためにも、
事業を先にした方が良いです。

ただ、事業を先にするといっても、
実際に事業を起ち上げて、
新製品を販売する、ということでは
ありません。

そうすると、特許は取れなく
なっちゃいますからね(>o<)

なので、事業を実際に起ち上げる
のではなく、事業の準備を進めていく
ということですね(°°)

先に事業の準備を進めていき、
発明はその後にする、
ということです。

じゃあ、事業の準備って何ですかね?
どんな風に進めていくんでしょうか?

ちょいと長くなってきたので、
続きは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・中小製造業の特許の取り方がある!
・事業が先、発明は後!
・事業の準備を先に進めよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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