第498回:他社のアイデに乗っかっても良いの?

今回は、他人のアイデアに乗っかるお話し。

たまに聞かれるのが、
“他社の考えたアイデアに乗っかって、
アイデアを考えても良いの?“

何となく、気持ちは分かりますよね(^_^)
アイデアって盗んじゃいけない感があるし、
それに自分のアイデアを加えるって、
良いんでしょうかね(?_?)

確かに、他社が秘密にしている情報や
アイデアを盗むという行為は、アウトです。
これは、不正競争防止法に
引っかかります(ToT)

いやいや、そんな、他社の情報を、
どっかに忍び込んで盗むとかじゃなくて、
公衆に公開されている他社の情報に
基づいて、アイデアを足していくのは
良いの?ってことなんだけど。

公衆に公開されている他社の情報の
典型例としては、特許公報ですな(^_^)
特許は、ある時期が来ると、
すべて強制的に公衆に公開される
ようになっています(^o^)

つまり、公開された特許を、誰でも
見ることができます(@_@)

このような、公開された情報っていうのは、
自社製品の開発に使って良いんでしょうか。

まず、他社のアイデアをパクることは
良いんでしたっけ?

ここでは何度も言ってますが、
パクることは、原則自由でしたよね(・o・)
もちろん、倫理上の問題や
信用の問題などはあるかもしれませんが、
法律上はOKです。
つまり、パクっても良いんですね(゜ロ゜)

もちろん、知財権で保護されている範囲を
パクることは、例外としてアウトです。
原則と例外の流れをしっかり把握して
おきたいねφ(.. )

また、ニュートンがこんなことを言いました。
“私がさらに遠くを見ることが
できたとしたら、それはたんに私が
巨人の肩に乗っていたからです。“

つまり、ニュートンも先人の築いてきた
功績の上に乗っかったからこそ、
万有引力などいろんな法則が
見えてきたということですな(@_@)

自然法則や技術っていうのは、
累積的に進歩発展していくもの。
他社の技術に乗っかって、
新たな技術を開発することによって、
その技術の進化は進んで行きますね。

それでは、冒頭の質問。
“他社の考えたアイデアに乗っかって、
アイデアを考えても良いの?“

答えは、
はい、特許的には全然OKです。

特許法の目的は、
個人の発明の保護ではなく、
産業の発達です(^_^)b

お国は、
他社の技術やアイデアに
自由に乗っかってもらって、
産業を発展させるために、
特許の公開制度を設けたんです。

他社の特許公報を見て、
そこに自社のアイデアを付加して、
新たな技術や製品を開発してください、
ということを、
お国はむしろ推奨してるんですね。

ですので、自社の新製品開発のときに、
他社の公報を積極的に集めて、
読み解いて、新たな発想のトリガー
として、使ってみてはいかがでしょうか。

それでは、また次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・パクるのは原則OK。
・他社の特許公報に乗っかるのもOK。
・他社の特許を分析しよう。

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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