第490回:意匠が大きく変わるって何が変わるの?Part2

今回も、変わる意匠のお話し。

最近の意匠法改正の動きで、
「複数意匠一括出願の導入」が
検討されています(^○^)

これは、中小企業にとっては、
使える可能性がありますね。
本当に使えるようになるには、
図面の簡易化などによって、
コストを下げる必要がありますが、
ポテンシャルとしては良いと思ってます。

それ以外の改正については、
理論的には大改正なのですが、
“中小企業が使える制度”としての
視点では、やや弱いですかね(>o<)

例えば、保護の対象を広げようという
動きがあります(゜ロ゜)
具体的には、画像デザインを意匠権で
保護しようとしてますな。

すべての画像デザインが
対象になる訳ではなく、
例えば、クラウドサービスが端末に
表示する画像などです(^-^)

意匠というのは、
物品と切り離せないもので、
物品と一体というのが、
今までの解釈でした。
それが、必ずしも物品と一体で
なくてもよくなる、ということは、
業界人としては、スゴいことだなあ、
と思います(°°)

でも、意匠権による保護が狭い
ということは変わりませんので、
いくら保護の対象を広げても、
あまり効いてこないような気が
個人的にはしますね(^0^;)

保護対象の拡大としては、
空間デザインについても、
保護対象になるようです(^o^)

今まで、不動産等については、
物品として認められず、
意匠権の保護対象ではありませんでした。

それが、家具や什器、カベなどの
装飾によって、統一的な美感を
起こさせるような、
オフィスや店舗などの空間デザインに
ついては、物品として保護対象に
なるらしい(^_^)b

以前紹介した“いきなりステーキ”の
特許のような、店舗運営の特許と合わせて、
店舗の内装を意匠権で保護するというのは、
模倣容易で競争の激しい飲食店の
世界では、悪くない話しですね(^o^)

ただ、意匠権の保護を厚くできるような
手当がないと、やはり、やや弱い感じはする。

そのためにも、
「複数意匠一括出願」が認められて、
さらに、図面の簡易化が認められると
良いですね。
そうすれば、中小企業でも、
複数の意匠権によって
一つのものを保護できるようになるので、
意匠制度が、結構使えるように
なるんじゃないかな(^_^)

続きは、また今度。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・意匠の保護対象が増える!
・空間デザインが意匠になる!
・飲食店の知財権整備が進む!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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