第379回:中小製造業が試作品から特許を取るには?Part3

 

今回も、発明のお話し。

前回もお話ししたように、

発明って、ストーリーなんですね。

こんな感じのストーリーでした。

●1:今までの状況

●2:今までの問題点

●3:今回の工夫点

●4:その効果

 

この4つのパーツに要素を

当てはめていって、

一連のストーリーができれば、

はい、発明の完成です、

ということになります(^○^)

発明になれば、特許の対象になり得ます。

ちなみに、特許の書類には、

このストーリーをそのまま記載するように

なってるんですφ(.. )

さて、開発の現場などに行くと、

サンプルを見ながら、

「どの辺が特許の対象になるか?」

といった議論になることが多いです。


新しいモノができたら、

そのモノに対応する特許が

1対1で自動的にできあがる

ということではありませんね(^_^)

特許の対象となる部分を

能動的に創り上げていく必要があります。

それは、発明のストーリーを

作ることなんですねφ(.. )

思考することです(-_-)゜zzz…

わたしが、開発現場などで、

特許の対象となる部分を議論するとき、

先ほどの4つのパーツに当てはめていって

発明のストーリーができるかどうかを

思考しています(-_-)゜zzz…

ちなみに、4つのパーツは、

論理的には、1~4へと順番に流れますが、

現実のストーリーの作り込みのときには、

当てはめの順番は関係ありません。

どこから当てはめるのが良いかというと、

現場で一番多いのは、おそらく、

●3:今回の工夫点

です。

これは、構造上の特徴といった

パーツですね(^o^)

構造上の特徴に焦点を当てて、

「なぜ、この部分Aは、

この形になってるんですか?」

などと、聞きます(℃゚)ゞ

そうすると、

「こういう形にすると、

こんな良いことBがあるんです」

などと、答えが返ってきます。

これで、発明ストーリーの

2つのパーツが埋まりましたね。

●1:今までの状況

●2:今までの問題点

●3:今回の工夫点
形状をAにした。

●4:その効果
良いことBがある。

あとは、1と2を論理的に

当てはめていくだけです。

良いことBの裏返しで、

問題点Cができます。

問題点Cを持っている今までの状況D

もすぐにできます。

つまり、3と4ができれば、

1と2は、ほぼ自動的にできます。

こんな感じになります。

●1:今までの状況
今までは、Dという状況だった。

●2:今までの問題点
それだと、Cという問題がある。

●3:今回の工夫点
そこで、形状をAにした。

●4:その効果
良いことBがある。

これで、発明ストーリーの完成ですね。

つまり、特許の対象となりうる

ということです(o^^o)

実際の世界で発明ストーリーを

作るポイントは、

ストーリーの順番と、

当てはめの順番は違っていても

全然OKというところです(^○^)

実際には、3の工夫点から当てはめるのが

一番多いですね。

4の効果から当てはめることも、

結構あります(^-^)

こんな感じで、

特許の対象となる部分を

思考して創り上げてみてください。

続きは、また今度。

 

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●●今回のネオフライト奥義●●

・発明のストーリーを創り上げよう!

・ストーリーと当てはめの順番は異なる!

・工夫された形状・構造に着目してみよう!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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