今回も、開発レベルのお話し。
中小企業が開発レベルを上げるには、
まず情報のインプットが重要でした(@_@)
そして、そのためには、
特許公報の情報が役立つ、という
話しをしました。
ただし、特許公報をいきなり
上から下まで読んでいこうとしても、
結構難解でギブアップしてしまうことも
多いような気がする。
なので、特許公報を効果的に読むためには、
緩急を付けてポイント部分を重点的に
見るようにしたいですな(p_-)
そのために、特許公報の構造を理解したい。
まず、特許の書類は、
構造が決まっているという点を知っておこう。
特許公報は、ザックリと、
以下のように構造が決まっています。
●願書パート
●特許請求の範囲パート
●背景技術・課題パート
●実施形態パート
●図面パート
●要約パート
この中から最初に見るのは、
やっぱり願書パートかな(^o^)
願書パートは、形式的事項が掲載されてます。
でも、結構、聞き慣れない言葉が並ぶので、
不慣れな場合、ここだけでも嫌になっちゃいますね(>_<)
なので、ここでは、小難しい言葉は無視しましょう。
見るのは、【発明の名称】の部分(^O^)
ここだけでも、発明の内容が、
ザックリと分かります。
例えば、トヨタの特許公報の場合、
こんな感じの言葉が並びます。
●自動変速機
●車線変更支援装置
●電源装置
まあ、詳細は分かりませんが、
なんとなく分かりますよね。
まずは、名称を見て、あたりを付けましょう(*_*)
次に見るのは、要約パートかな。
この要約パートというのは、文字通り、
その書類の要約だ。
以下の3つからできてます。
●課題
●解決手段
●代表図面
まずは代表図面を見るだけでも、
ビジュアル的に瞬時にして概要を
把握できますね(‘_’)
それから、「課題」の部分。
発明というのは、
基本的に、ある問題点を解消したものです。
ここの「課題」には、
その問題点が記載されています。
ここを読むだけでも、
この公報にどんなことが書かれているか
なんとなく想像し得る(^o^)
例えば、楽天の特許公報の課題は、こんな感じ。
●より確実に画像から文字領域を抽出すること。
●送金人又は受取人の利便性を向上させること。
●指が意図せず他の領域にずれたとしても電子機器の誤動作を防ぐことができる電子機器を提供する。
これも、読めばなんとなく分かりますな。
少し長くなってきたので、
次回は、また続きを書くことにしよう。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・特許公報の構造は決まっている!
・ポイント部分を重点的に見よう!
・発明の名称だけでもザックリ分かる!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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