第291回:中小製造業の特許出願の判断基準とは?Part2

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、前回、出願基準について

お話ししました(^0^)

今回も、出願基準のお話しです(^Д^)

新たな技術や製品を創造したとき、

特許出願すべきか、すべきでないか、

どのように判断すればいいのでしょうか?

以下の3つの観点がありましたね(^_^)b

●特許性

●技術性

●事業性

前回は、特許性について見てみました。

今回は、技術性について考えてみます( ̄^ ̄)ゞ

細かい項目を挙げればキリがありませんので、

中小製造業が、最低限は検討して欲しいな、

と思う項目を挙げてみます。

こんな感じ。

●実現可能性

●独自技術度

●模倣容易度

●侵害発見容易度

まずは、●実現可能性について。

文字通り、実現できるか否か、ということです。

特許は、製品やサンプルが無くても取れます。

つまり、理論上は、頭の中で考えたものでも

特許は、取れちゃいます(^□^)

まあ、事実上、試作品や実験を経ないアイデアというのは、

さほど大したものではないことが多いですけどね(^0^;)

なので、あるアイデアに基づいて特許を取ったとしても、

実際に作れない、なんてことが起こり得ます(T^T)

そんな事態になったとしたら、

せっかく特許取っても、

使えなくなっちゃいますよね(ToT)

ただし、中小製造業の場合、

目の前の製品を特許化したい、

というケースが多いですから、

実現できない、ということは意外と少ないかも。

でも、検討基準としては重要なので、

入れておきました(^▽^)

それから、●独自技術度。

これは、近い技術や競合がどれくらいいるか、

という観点です。

独自技術の要素が低いということは、

誰でもマネしやすいし、

すでにいろんな技術が公開されてるってことですね。

こういう状況では、

広くて強い権利を取り難いです(>_<)

なので、例え特許が取れたとしても、

競合他社が、特許を回避しつつ、

同じ効果を持つ製品を

製造販売し易くなりますね(ノД`)

その一方で、独自技術度が高いと、

まだそんなに周辺技術が公開されていないので、

広くて強い権利を取りやすいです(o゜▽゜)o

例えば、iPS細胞とかって、

独自技術度が高いですよね。

まあ、そこまでスゴそうなものじゃなくても、

昔からほとんど技術が変わらないような世界では、

すき間が、たまに埋もれていたりします。

それから、●模倣容易度。

ある技術について、

ほかでは誰もマネできない、

っていうようなものだったら、

特許なんて要らないですよね(^_^;

だって、特許って他社がマネできないようにする

ものじゃないですか?

なら、そもそも他社がマネできないなら、

特許取っても使う機会がないですよね(^0^;)

例えば、痛くない注射針とか、世界最小の歯車のように、

よそでは誰も物理的に作れないようなもんですな。

ただし、これには注意が必要ですね。

技術の世界は、日進月歩。

今は誰も作れなくても、

5年後には作れるかもしれない(@_@)

特許だったら、20年間生き続けます。

長い目で見たら、特許取っておいた方が安心かも、

なんてこともあり得ますo(^-^)

おっと、また長くなりそうなので、

今回は、この辺で。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・その技術、実現できますか?

・その技術の独自度はどれくらい?

・その技術、他社がマネできますか?

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次回は、また続きですな。

侵害発見容易度のお話しです。

それでは、また次回( ^o^)ノ

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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