第284回:中小製造業の失敗しない弁理士選びとは?Part2

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、前回、弁理士選びについて

お話ししました(^0^)

今回は、弁理士選びPart2のお話しです(^Д^)

前回お話したように、

弁理士を選ぶ際の、星三つの重要ポイントは、

以下の4つでした。

(1)人柄 ★★★

(2)経験年数 ★★★

(3)事務所の規模適正 ★★★

(4)料金 ★★★

今回は、事務所の規模適正についてです。

(3)事務所の規模適正について

中小製造業が選ぶべき特許事務所の規模って、

どれくらいなんでしょう?

もちろん、唯一絶対の正解というのはないでしょうが、

わたしの見解としては、

ズバリ、”小さな事務所”です(^▽^)

ここで言う、大きいとか小さいというのは

どれくらいを言うんでしょうかね~。

ちょいと調べてみると、

特許事務所数が全国で約4,000強。

そのうち、弁理士1人の事務所が、2,870件。

およそ、68%が、弁理士1人事務所です(°°)

となると、ほとんどが1人事務所なんですね~。

それ以下、弁理士数と事務所割合を示すと、こんな感じ。

●弁理士数1人→68%

●弁理士数2人→14%

●弁理士数3人→6%

●弁理士数4人→3%

●弁理士数10~15人→1.7%

●弁理士数80人以上→0.1%

う~ん、弁理士数4人以下で、約90%ですな(°0°)

ただし、これはあくまで弁理士数なので、

弁理士以外の所員を含めた所員数で計算すると

もう少し変わるでしょう。

まあ、あくまでも個人的な感覚ですが、

所員数5人以下が小規模って感じかな~。

それ以上は、こんな感じ。

●小規模→所員数5人以下

●中規模→所員数6人~20人

●大規模→20人以上

さて、先ほど、中小製造業は、

小さな事務所が良いと言いましたが、

小さな事務所と大きな事務所とでは、

何が違うんでしょうかね~。

案件処理能力とか、管理能力とか、いろいろありますが、

一番大きな違いは、企業への”関わり度合い”ではないかと思います(^o^)

大きな特許事務所が付き合うのは、通常、大企業です。

大企業の場合、知財を専門に扱う知財部という部署があります(・o・)

この知財部が、自社の知財についていろんな管理をしてるんです。

そして、知財部は、自社の開発部と連携して、

発明についていろいろ磨き上げたりしています!(^^)!

つまり、大企業の知財部と特許事務所は、

知財に関する多くの共通言語を持っていて、

ツーカーで話しができますo(^-^)

このような大企業を相手にする特許事務所というのは、

多くの案件を適切に処理する能力が求められますね。

事務所側から見た利益の源泉は、特許出願手続きです。

そのため、大企業を相手にする大きな特許事務所は、

なるべく多くの案件を早く回転させる、

というビジネスモデルになりますね(・∀・)

 

一方、中小製造業の場合、知財部がないどころか、

そもそも知財についてあまりよく知らないのが普通です。

つまり、中小製造業と特許事務所は、

知財に関する共通言語を持っていませんね(>_<)

ですので、中小製造業を相手にする事務所は、

知財についての前提を説明したり、

開発担当者といろいろやり取りして、

発明を磨き上げるための案内・サポートをする必要がありますp(^_^)q

つまり、事務所側は、中小製造業にとっての

”知財部”としての役割が求められます。

しかし、この役割は、意外と手間暇がかかるんですね(^_^;

なので、大企業相手の大きな事務所は、

意外と手間暇のかかる知財部としての役割を

あまりやりたがらないのが一般的です(^_^;

それよりも、利益の源泉となる特許出願手続きを

なるべく多く早く回転させたいのが本音です。

でないと、多くの所員に対する給料や設備投資のための固定費を

まかなえないですからね~。

その一方で、小さな特許事務所であれば、

相対的に固定費が少なくて済みますよね(^▽^)

なので、その分、手間暇のかかるサービスであっても

フットワーク良く提供しやすくなります(^□^)

いきおい、企業への”関わり度合い”は、深くなりますね。

これは、弁理士の能力の問題ではなく、

ビジネスの構造上の問題ですな(^_^)b

ちなみに、大きな事務所と小さな事務所とで、

個々の弁理士の能力は、さほど変わらないと思います。

弁理士の能力に差があるとしたら、

それは、事務所の規模よりも、

弁理士個人の意欲や

そもそもの能力差の方が大きいでしょう(‘_’)

わたしは、以前、所員数約700人という日本一大きな特許事務所にいました。

いまは、所員数2人の小さな特許事務所です。

つまり、大きな事務所と小さな事務所の両方を見てきました(@_@)

その上で、客観的に申し上げますと、

やはり、中小製造業は、大きな特許事務所よりも、

小さな特許事務所で、中小企業に対して親身に対応してくれる弁理士を

選んだ方が良いでしょうね~p(^_^)q

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●●今回のネオフライト奥義●●

・中小企業は、小さな特許事務所を選ぶべし!

・小さな特許事務所の方が、深く関わってくれる!

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またまた長くなりそうなので、

続きは、また今度。

それでは、また次回( ^o^)ノ

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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