こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回は、手順のお話し(^0^)
これまで、考えたアイデアの調査などについて
お話ししてきました。
今回は、今までの手順についてまとめてみましょう(^_^)b
まず、新しいアイデアを考えたとします。
それからは、このようなプロセスになります。
(1)アイデア創出
(2)構効分離
(3)構効リンク
(4)新旧分離(主観的)
(5)アイデア調査
(6)新旧分離(客観的)
(7)新たな課題を見つける
(8)アイデア創出→(1)に戻る
まず、(1)でアイデアを創出しますね(^o^)
例えば、いつもと同じこんなiPhoneケース。
●ひもが掛けられるので、首から掛けることができる
●軽くて肌触りが良い
それから、(2)で構効分離。
◆構成
・ひもを通す2つの穴があいている
・木製である
◆効果
・ひもが掛けられるため、首に掛けることができる
・軽くて肌触りがよくなる
つまり、創出したアイデアから、
構成と効果を分離します(^-^)
今までと異なる効果はどこか?
に着目すると、その効果に対応する構成を
認識しやすくなります。
なぜ?なぜ?を繰り返してください。
さらに、(3)で構効リンク。
分離した構成と効果を対応付けましょう。
★
・構成・・・ひもを通す2つの穴があいている。
↓
・効果・・・2つの穴にひもを掛けることにより、ケースを首にぶら下げることができる
★
・構成・・・木製である
↓
・効果・・・軽くなる
木が表面に現れるため、肌触りが良くなる。
さらに、(4)で主観的に新旧分離。
今回のアイデアについて、新しい構成はどこか。
今までと同じ構成はどこか、明確に分離しましょう(^.^)
この段階では、新しさの判断については、主観でOKです。
●今までと同じ部分はどこか
●今までと異なる部分はどこか
さらに、(5)でアイデア調査。
検索が主ですね。
アイデアを総合的に調査するのではなく、
構成ごとに調査しましょう。
●ひもを通す2つの穴があいている構成は今までにあるか?
●木製であるという構成は今までにあるか?
検索するとき、アイデアを点でヒットさせるのではなく、
点を含むまとまりをヒットさせます。
あとは、そのまとまりを目視確認ですね(@_@)
それから、(6)で客観的に新旧分離。
構成ごとに調査した上で、
それら構成をさらに新旧分離しましょう。
これによって、新しい構成であるかどうかを
客観的に判断します(^o^)
この地点で、特許性の判断ができますね。
この場合も、構成ごとに判断できます。
新しい構成が、今までに知られている構成で
今までに知られている効果しかないのなら、
特許性は低いです(ToT)
例でいうと、
「木製なので軽く肌触りが良い」
というのは、今までに知られた材料であって、
その材料によって生じる効果ですから、
木製というだけでは、特許性は低いです。
また、今までに知られていない構成であっても、
簡単に思いつく程度なら、特許性は低いです(T^T)
例えば、
「首に掛けたいので、ヒモを通すための穴を形成した」
という構成は、当たり前と言えば当たり前。
これだけでは、特許性は低いですね。
まあ、さほど苦労することなく
簡単に思いついたアイデアは、
誰もが考えていますから、特許性は低いですよね。
アイデアを創出して、調査した結果、
今までに知られた構成だった、
それが普通です。
軽く打ちのめされる瞬間です(ノД`)
しかし、ここを通らずして、
価値あるものは生まれない、
創造の本番はここから始まる、
といって良いでしょう(^○^)
つまり、(7)で新たな課題を見つけて、
(8)でその課題を解消するさらなるアイデアを
創出していきます。
あとは、(2)の構効分離から繰り返しですな。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・アイデア創出から新課題発見までを繰り返そう!
・新たな創造は、打ちのめされたときに始まる!
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(1)のアイデア創出から、
(7)の新課題の発見まで、
どれくらい繰り返すか、
というと、
まあ、最低3回くらいは、必要でしょうね(゜Д゜)
興味本位で軽く始めた人は、
1回目で諦めます。
やっぱり、そんな甘くないんだな、
って感じ。
本当に価値あるものを生み出す人は、
エネルギーによって、
3回も4回も5回も、繰り返します。
発明とは、まさに執念ですな(°°)
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ