こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回も、ASEANのお話し。
前回、前々回とで、
「タイ」、「インドネシア」と続きましたね。
まあ、今月のセミナーがASEANセミナーなので、
最近は、ASEANが続いてます。
ただし、1国ごとにフォーカスしても、
ASEANとして、ほとんど同じような
感じが続いてしまうので、
1国フォーカスは、ひとまず今回で最後です(*_*)
今日の国は、まとめて2国。
「ベトナム」と「フィリピン」です。
両国では、ドラマというと、
韓流ドラマが強いですね。
「冬ソナ」や「チャングム」などは、
ベトナムでも大人気だったそうです(^□^)
かつてのASEANでは、
日本のドラマが強かったのですが、
確実に韓国に浸食されてますね(T^T)
もちろん、アニメに関しては、
まだまだ日本が圧倒的。
「ドラえもん」や「セーラームーン」は、
両国でも、大人気(o゚∀゚o)
そんな、ベトナムとフィリピンです。
ベトナムの人口は、約8,800万人。
フィリピンの人口が、約9,500万人。
両国とも、かなり多いですね(゚∀゚)
国連の推計によると、
フィリピンの人口は、
15年後に日本を抜くらしいですから、
人口パワーもバツグン(*゚Д゚)
ただし、両国ともGDPは、
まだまだ小さくて、
例えば、単位を”億米ドル”として、
インドネシアが8,000台、
タイが3,000台、
他の中堅国が、2,000台、
その他の国が、1,000未満なのに対して、
ベトナムが、1,240で、
フィリピンが、2,300。
フィリピンは、ASEANの中では、
まあまあですが、
ベトナムは、インドネシアの15%ほどしかありませんね。
ASEANの中では、後ろから数えた方が早いです。
ASEAN進出先の経済的規模感としては、
現時点では、ベトナムは、
ビジネスが成立するギリギリの
ラインといったところでしょうか(*^_^*)
もちろん、個々のビジネスよって異なりますので、
マスとして見た場合ですが。
そんな両国の知財状況は、
どんな感じなんでしょうかね?
まあ、タイやインドネシアと同じような感じです。
模倣品や海賊版が横行していて、
アメリカのスペシャル301条報告書における
監視国に指定されています(^0^;)
タイとインドネシアが、
より格上の「優先監視国」
であるのに対して、
ベトナムとフィリピンは、
格下の「監視国」です(ーー;)
さらに、模倣品等を販売している都市として、
アメリカが2011年に、
「悪名高き市場(notorious market)」
を発表しました。
その中には、マニラが入っていたのですが、
2012年版では、マニラが抜けましたね。
一応、フィリピンは、リストから無くなったようですね。
ここの最後の方の「Physical Markets」です。
http://goo.gl/RDfsP
ただし、タイとインドネシアは、
相変わらず載ってます(ーー;)オイオイ
まあ、ベトナムやフィリピンを含め
知財的には要注意エリアですから、
ASEANの模倣には困ったもんだ(-_-;)
知財権の取得の遅延も同じです。
時間がかかっていけません(×_×)
これも、前回と同じで、
積極的に早期権利化を図っていく必要があります。
ベトナムでは、日本での先行技術文献などを
ベトナム知的財産権庁に提出することによって
審査を早くすることができますo(^-^)
フィリピンでは、
2012年に、日本との審査ハイウェイを開始しました。
審査ハイウェイっていうのは、
最初の国で特許取れたなら、
その他の国では、簡易かつ早期に審査しましょう
っていう制度です。
日本は、アメリカ、ヨーロッパなどと
審査ハイウェイを取り決めておりまして、
ASEANでは、現時点では、
シンガポールとフィリピンだけですね。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/patent_highway.htm
これは、ぜひ利用したいです(‘-‘*)
権利の行使に関しては、
もはや、ASEAN共通でして、
おそらく難しい特許などは、
裁判所に判断能力や実務能力は
まだまだ育っていないでしょう(ノД`)
なので、ASEAN共通の権利行使対策としては、
More Simple!
ベトナムもフィリピンも、
実用新案制度がありますし、
意匠を活用したいですね。
一つのデザインを登録するだけでなく、
関連するデザインを、なるべく複数登録して
おきたいね~(^_^)b
ということで、知財的には
困ったエリアのベトナムとフィリピン。
将来的には、変わってくると思うので、
気は抜けませんな。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・ベトナムとフィリピンでは、早期の権利化を積極的に働きかけるべし。
・フィリピンの審査ハイウェイはチェック。
・ベトナムとフィリピンの知財は、More Simple!
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なんかASEAN諸国の教えは、毎回同じですな(ーー;)
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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