第203回:中国の知財の状況は?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、今回は、中国のお話し。

最近の中国はスゴいね~(゚Д゚)

中国が目指しているのは、

「自主創新」

2020年までに自主創新国家になるそうです。

「自主創新」というのは、

現在外国に頼っているコア技術自給率を高めて、

自主的知的財産を形成する、

中国版イノベーションって感じです(゚ロ゚屮)屮

中国は、現時点での技術や知財の

課題を充分認識していて、

一党独裁体制のもと、「自主創新」を強力に

押し進めてますね(`へ´)

ちなみに、中国の特許出願は、

2012年に65.2万件。

2011年に米国を抜いて、世界一になってます(゚∀゚)

もう、ここ5~6年、ずっと右肩上がりの急上昇が続いています。

一方、日本の特許出願は、

リーマンショック後、2009年に激減し、

そのままほとんど変わらず、

2012年に約35万件で、中・米に次ぐ世界3位です。

2005年くらいまで、日本出願は40万件くらいで、

ず~っと世界一だったのに(ノД`)

中国の出願は、80%以上が国内出願です。

この点が結構スゴいですね(゚o゚;

ASEANなどの新興国も、出願件数は増えていますが、

ほとんどが外国人による出願です。

中国では、内国人ががんばってます。

まあ、中国の人口が13億人で世界一、

GDPが世界2位。

中長期的に見れば、明らかに

パラダイムシフトが起こりつつありますな(*_*)

ちなみに、中国の特許出願の技術内容自体は、

現在そんなに高くはありません(ーー;)

中国では、現在、特許出願に奨励金などか出されるため、

とにかく出せ~、って感じで、

内国人が大量に出願しています。

質より量って感じ(^^ゞ

訴訟もスゴい。

中国の知財訴訟の件数は、約8,000件で、

米国の約2倍。

日本では、約140件くらいなので、

もうケタ違いですな(O_O)

でも、何事も、能力を効果的に身につけるためには、

量稽古ってとても重要。

中国は、ここ数年で、特許と訴訟の量稽古を行ってる感じですね。

確実にレベルアップしていくでしょうね。

技術レベルも上がり、権利行使意識も高く、

訴訟経験も豊富となると、

中国は、中国国内だけでなく、

世界で、知財的存在感を高めていくんでしょうね。

日本は、1970~80年代のような量的拡大は望めませんから、

日本の強みを国力につなげるオリジナルモデルが欲しいですね。

わたしも、日本のために、知財面から支援していきたいな~。

 

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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