第165回:特許出願をするべき基準とは?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、特許のお話し。
あるアイデアが出たときに、
特許出願すべきかどうかの基準が分からないんですけど~、
といった声をたまに聞きます。

そりゃ、よく分かりませんよね~(×_×)
こういった悩みは、中小製造業というよりも、
中堅製造業にも多いですね。

そもそも、特許出願すべきかどうか悩むというだけでも、
悩むほどの製品群やアイデア数があるということですから、
やっぱり中堅製造業の悩みということになるでしょう。

これに関しては、正確な答えはありません(゜_゜;)

だって、出願前から、どのアイデアがブレイクして、
どのアイデアがアウトかなんて、普通は分かりませんからね~。
とはいえ、なにか基準めいたものが欲しいですよね~(`ε´)

これには、自社の知財レベルが
どれくらいのところにあるかによって、
結構変わりますね~。

まあ、知財レベルが低い場合を基準にしましょう(^O^)
この場合、少なくとも、以下の2点はやって欲しいです。

●自社特許のリスト化
●自社特許の権利範囲の確認

自社の特許権が自社製品のどの範囲まで抑えているか、
ということに関して、
よく分かっていないという企業は、
結構多いです(ToT)

その結果、枝葉のアイデアまで、
ムダに出願している場合も少なくありませんね(ノД`)イヤ

上記2点によって、まず確認すべきは、
自社のコアビジネスに寄与するコア技術が、
特許権によって守られているか、
ということです(^_^)b

そう、まずは、ビジネスの本丸をきっちり抑えることが
重要なんですね。
じゃ~、最初の質問です。
特許出願すべきかどうかの基準が分からないんですけど~。
はい、もしコア技術が抑えられていない場合、
そのアイデアがコア技術に関するものであれば、
特許出願すべきです。

いち早く、コア技術に関して、参入障壁を築きましょう!(^^)!

反対に、そのアイデアがコア技術に
まったく関係ないものであれば、
ひとまず特許出願不要かも、
とザックリ分けられます。

それでは、すでにコア技術が抑えられている場合です。
この場合は、あらかじめ評価項目を決めた
フォーマットを用意しておきます。

評価項目というのは、例えば、
”特許性”とか、
”技術性”とか、
”市場性”などです。

そして、そのフォーマットに沿って、
点数を付けていきますφ(.. )
その結果、合計点数が所定の点数を超えれば出願、
越えなければ出願しない、とザックリ分けられます。

だいたい、こんな風にして、
出願するかしないかを決めると良いですね。

 

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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