こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、インスタントカメラのお話し。
宮川さんは、インスタントカメラって
覚えてまますか?
そう、ポラロイドの製品です。
シャッターを押すと、フィルムみたいなものを
取り出して、数分経つと、写真ができるヤツです。
このインスタントカメラ、ほとんど競合製品も
なく、インスタントカメラと言えば、
ポラロイドってイメージが定着しましたよね。
実は、このインスタントカメラにも、
特許の争いの歴史があったんですよ(°°)
その名も、
ポラロイド vs コダック
です(ーー;)
米国でのお話しです。
ポラロイドは、企業規模では遥かに劣るものの
インスタントカメラ先発企業。
一方、大企業のコダックは、後発企業。
コダックは、ポラロイドの特許を徹底分析して、
これで特許侵害はないと、自信満々に販売を
開始しましたヾ(^v^)k
ポラロイドにしてみれば、大企業コダックは、
最大の脅威(゜_゜;)ヤバイ
そこで始まった、ポラロイドとコダックの
インスタントカメラ訴訟。
結局、この勝負どうなったかというと、
はい、
ポラロイドの全面勝利です。
コダックは、高額な損害賠償を払わされることに
なりました。
その額、約1,200億円です。
ハンパな金額じゃないですな(゜Д゜)
さらに、コダックは、差し止め請求を受けて、
市場から追い出されました(ノД`)
市場に出回っている流通在庫まで、すべて回収です。
しかも、工場も閉鎖し、弁護士費用だけで
数10億円だそうです。
自社よりも遥かに大きな企業を市場から追い出す
というのは、ポラロイドにしてみれば、
してやったりですな(♯`∧´)
それでは、敗訴したコダックとしては
どうしておけば良かったんでしょうかね~。
わたしは、主として以下の2点とミタ。
●競合技術を含む攻めの特許の取得
●知財動向の先読み
まずは、
●競合技術を含む攻めの特許の取得
です。
コダックが、ポラロイドの特許を徹底分析して、
権利範囲を回避すると判断したのは良いとしましょう。
そのときに、コダックは、ポラロイド製の
インスタントカメラが権利範囲に入るような特許を
取っておけば、状況は変わっていたでしょう。
つまり、コダックとしては、
「あんた、ポラさんの特許を侵害してまっせ~」
と判定されたとしても、
「おいおい、そっち(ポラさん)こそ、
あっし(コダック)の特許を侵害してるざ~んす」
という特許を持っていれば、対等な立場で
交渉に持ち込めるってことです(^_^)v
そう、クロスライセンスです。
オイラの特許も使わせてあげるから、
チミの特許も使わせてね、
ってことです。
特許というのは言葉の世界ですから、
出願のときに、他社技術が含まれるように
言葉を追加するだけでいいんですね。
そのためにも、他社技術を常に把握しておくことは
とっても重要です。
それから、●知財動向の先読み です。
この時代は、アンチパテントからプロパテントへと
移行しつつある時代でした。
つまり、特許の保護強化を図る、という
アメリカの強い意思が明確に現れ始める時代。
ということは、これからの裁判は、権利者有利に
流れるかも、という先読みができたかもしれない。
そうだとしたら、コダックは、市場投入の前に、
ポラロイドと戦えるだけの知財を補強しておく、
といった戦略があり得たかもしれません。
まあ、これは、後付けだから言えるのかも
しれませんね~。
だた、ポラロイドは、特許訴訟には勝ちましたが、
結局、経営的には破綻してしまいました(×_×)
これは、デジカメという新たな製品の登場
によるところが大きいでしょう。
ということで、これからのメーカーに必要な
2つの要素を足しておきます。
●常に技術の先を読め
●効果的なビジネスモデルを組み立てろ
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ