こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、お菓子のお話し。
先日、商標事件に対する判決が出ました。
堂島ロール(大阪)と
ゴンチャロフ製菓(神戸)の
関西洋菓子戦争の結末ですな(゜Д゜)
ゴンチャロフ製菓は、
「菓子,パン」について
「MONCHOUCHOU\モンシュシュ」
という商標を持っています。
一方、堂島ロールは、社名が、ずばり
株式会社モンシュシュといいます(^^;)ハハ
そして、
「MONCHOUCHOU」
という名前をつけて、洋菓子を販売してました(´д`)
ちなみに、堂島ロールは、
包装箱の他、店の看板やガラスなどにも
「MONCHOUCHOU」
を使ってたようです。
そこで、ゴンチャロフ製菓が、
堂島ロールを相手に訴訟を起こした訳です。
わたしとしては、堂島ロール側の敗色が
かなり濃厚なのではないか、と思っていたのですが、
やっぱり、負けちゃいましたね(ToT)
まあ、地裁判決の内容をざっくりと紹介しましょうか。
判決はこんな感じ。
「
堂島ロールはん、
「MONCHOUCHOU」
の商標 使ったらアカンで~。
それと、店の看板なんかの商標も撤去しいや~。
さらに、あんさん ゴンチャに損害を与えたさかい、
約3,500万円ほどゴンチャに払いなさいや。
」
約3,500万円というのが、高いかどうかは
なんとも言えないところですな。
ちなみに、ゴンチャロフ製菓側は、
約2億4400万円ほど請求していたのですが、
認められたのは、約3,500万円でした。
堂島ロール側の損害賠償の対象となる売り上げが、
約118億7,400万円だそうです。
それに対して、ゴンチャロフ製菓側の使用料率が、
0.3%と判断されました。
う~ん、直感的には
やや安いような気もしますけどね~。
ただし、堂島ロールは、大阪高裁に控訴したらしいので、
完全決着はまだ付いてないですよ(゜_゜)
それにしても、堂島ロール側としては、
厳しい戦いになるんじゃないでしょうかね(>_<)
まあ、商標についてちゃんと理解していれば、
こんなことにはならなかったでしょうに、
堂島ロール側にしてみれば、
かなり高い授業料となりましたね。
もし、新たなネーミングで
お店を出したりする場合、念のため、
商標の調査ぐらいはしておいた方が良いですよ。
あとになればなるほど、
「はい、商標変えま~す」
なんて気楽に言えなくなっちゃいますからね(T_T)
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
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