こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、なんで特許を取るのかというお話しです。
そもそも、特許って何で取るんでしょうね?
実は、こういう質問って、意外と多いんです。
無料相談で、事務所まで来て頂いて、こういう製品で
特許を取りたいんですと言う方でさえ、
「あの~、そもそも特許って何で取るんですか?」
と、聞いてこられたりします。
そうか、特許を取る理由って意外と分からないんだよな~、
と思い知らされた訳です。
そこで、特許を取る理由をここで明確にしておきたいと思います。
特許を取る理由というのは、いろいろあるのでしょうが、
一番大きいのは、これだと思います。
■参入障壁を築くことによって、競合の市場参入を防止し、
その結果によって自社の利益を増大させるため
特許というのは、最終的には、自社の利益を
増大させるために取るものです。
まずは、その点を明確にしておきましょう。
具体的には、こういうイメージです。
10億の市場があるとします。
●特許を取った場合
その市場でのプレイヤーの数は、1ですよね。自社だけですから。
そうすると、自社の売上高10億円、利益率30%とすると、利益3億円です。
●特許を取らなかった場合
その市場が成長期に入れば、競合が目を光らせます。
しかも、そこに参入障壁が無いとなれば、当然、競合がどんどん参入してきます。
例えば、3社参入してきたとしましょうか。
すると、その市場でのプレイヤーの数は、自社を入れて4となります。
シェアを単純平均すると、自社の売上高2.5億円、
利益率30%とすると、利益7,500万円となります。
おそらく、競合が参入すると価格競争にさらされますから、
利益率はもっと下がり利益は減るでしょう。
まとめてみます。
●特許を取ったときの売上高:10億円、利益3億円。
●特許を取らなかったときの売上高:2.5億円、利益7,500万円。
収益に大きな差が出てますよね。
もちろん、現実の世界はそんなに単純なものではありません。
でも、特許を取る理由・メリットのイメージは
掴んで頂けるのではないかと思います。
特許を効果的に活用するということは、
これからの製造業にとっては、
大きなアドバンテージとなるのは間違いありません。
他社に負けない高度な技術をお持ちの中小製造業や、
これから新製品を開発していきたいという技術屋社長は、
ビジネスに特許を活用するという視点をぜひ持って頂きたいと思います。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ