中小製造業にとってのIPランドスケープとは?

先日、特許庁からIPランドスケープに
関するガイドブックが公開されました。
これです(^_^)b

●経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック
「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」について(特許庁)


そもそも、“IPランドスケープ”ってご存じですか?”
IPというのは、
Intellectual property(知的財産)のことですね。

じゃ、ランドスケープって?
ランドスケープというのは、
風景とか景観のことだそうです。

つまり、“IPランドスケープ”というのは、
知財情報を分析・解析して、
企業の意思決定のための
情報を提供するものです
d(^_^o)

この“IPランドスケープ”自体は
昔からあった手法なんだけど、
ここ最近盛り上がってます(°°)
なぜかというと、
東京証券取引所が、
上場企業に対して、
知財情報の開示をするように
規定を変更したからです(°0°)

つまり、自社の知財情報を
外部の人に分かり易く開示しなさい、
というお達しが出されたということですね。

でも、知財情報を開示する方法や手法は、
定まっていないため、
“どうやって開示すればいいか?”
という気運が生まれました(・o・)
そこで、大企業等が集まって、
業界の垣根を越えて、
検討や議論が行われました(^O^)

そのとき、以前からあった
“IPランドスケープ”の手法を用いて、
分析・評価して表現する、
という流れになったんですね(^_^)v

今では、単に自社の知財情報を
開示するためだけではなく、
経営の意思決定に使えるように
その分析手法は進化しています。

ただし、この“IPランドスケープ”自体は、
非常に難しいです(>o<)
知財に関する知識と、
知財情報の調査力と、
情報による仮説・分析力と、
技術に対する理解力などが
複合的に重なっていて、
一筋縄ではいきません
(T^T)

まったくのゼロから始めるとしたら、
何年もかかると思いますし、
そもそも、知財や技術が好きじゃないと
続かないですね(^_^;

かくいう私も、
弁理士歴20年以上になりますが、
IPランドスケープ系の勉強を
ちょこっとしたものの、
途中で諦めました(>_<)
今は、完全外注で対応しています。

それくらい難しい手法なので、
この“IPランドスケープ”というのは、
ハッキリ言って大企業向けです。

中小製造業には、
オーバースペックと言っていいです。

“IPランドスケープ”って、
価値ある結果が出るか否かは、
やってみないと分かりませんし、
価値ある結果が出たとしても、
実践的に活用するには、
知財リテラシーも必要になってきます。

中小製造業の優先順位として、
“IPランドスケープ”に投資して
活用するよりも、
もっとやるべきことがたくさんあります。

再現性のある開発の仕組みや
開発から販売への仕組みを作ったり、
組織作りをする方が優先順位は
高いと言っていいでしょう(^O^)

なので、“IPランドスケープ”って
スゴそうなんだけど、
まずは足もとのやるべきことを
優先的にやる方が
中小製造業にはいいですね。


それでは、続きはまた次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・IPランドスケープという分析手法!
・中小製造業にはオーバースペック!
・やるべきことを先にやろう!

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