代表弁理士 宮川 壮輔
最近は、AIの進化によって
今までの創造の分野にも
影響が出始めるようになってきましたね。
先日は、芥川賞の受賞者が、
“生成AIを駆使して書いた”
と発言して話題になりました(°0°)
実際にどこまで生成AIが関わっているのか、
私には分かりませんが、選考委員は、
“問題なし”と判断したようです。
私も、ChatGPTを試験的に
いろいろ使ってみているんだけど、
こういうエンタメ作品を生み出すための
アイデア出しということでは、
結構使えるように思います(^O^)
では、特許の分野ではどんな問題が
ありそうですかね?
まずは、AIによる発明で、
発明者がAIとして特許が取れるか
という点d(^_^o)
これは、比較的ハッキリしてますね。
結論は、現時点では取れません。
なぜなら、日本の特許法では、
発明者になるのは自然人だけ
となっているからです(°0°)
自然人というのは、
生身の人間ということであって、
法人は含まれません(^_^)b
つまり、生身の人間だけが、
発明をすることができ、
発明者となる、と特許法では
考えられてるんですね(^O^)
では、次の問題として、
発明者がAIを使って、
発明をした場合、
その人は発明者となり得るか、
という問題もありますね(^_^)
これについては、
現時点では明確な答えはありません。
ただし、普通に考えると、
こんな風になるでしょうね(^_^)b
発明者が、アイデア創造のサポートのために、
AIをツールとして使って、
それによりアイデアを着想して、
実際に実験等を経て
発明の完成にこぎ着けた場合。
この場合は、AIはアイデア着想の
ための情報を提供しただけであって、
実際にアイデアを創造して、
発明を完成させたのは発明者ですね。
ですので、発明者による発明として、
特許取得することは可能でしょう(^O^)
では、こういう場合はどうでしょう。
ユーザーはテーマを与えただけで、
AIがアイデアを提供した場合。
これは難しい問題ですね。
そもそもAIがアイデアを創造できるか、
というと、いろんな情報を学習して、
今回のテーマに最適な組み合わせを
提案するということは、
できそうな気もしなくはない(^_^;
実際に、ChatGPTに提案してもらった。
●お題
「
長年マウスを使用していると、
マウスの底がスムーズにスベりにくくなる
という問題が生じます。
この問題を解決するために、
特許が取れるレベルの
新しいアイデアを出して。
」
●答え
「
・モジュラー式自動交換マウスフィート
・磁気浮上式マウス
・AI駆動型表面適応技術
」
本当は、答えについてもっと解説が
あるんだけど、
長くなるのでタイトルだけ載せてます(^_^)
これだけで取れるかと言われると、
これだけでは取れませんが、
思っていたよりも
結構良い線行ってると思いますね(・o・)
新たなアイデアを着想するための
ツールとしては、使い方によっては、
非常に有効になるでしょうね(^_^)v
もしAIが全てアイデアを出して、
実施例レベルのものまで出せるとしたら、
自分が発明者として
特許出願すれば事実上は特許を
取ることはできでしょう(^_^)b
ただし、あくまでも法理論上は、
発明者になれるのは
自然人だけですので、
現時点では、その発明について
特許を取ることはできない、
ということにはなりますね(^_^)
この辺は、AIの進化によって
いずれ変わっていくんでしょう。
それでは、続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・発明者は自然人のみ!
・AIもアイデアを創造できそう!
・理論上AIのアイデアは特許は取れない!
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