2023年発表による特許出願件数の動向とは?

代表弁理士 宮川 壮輔

以前、特許庁が、2022年の知財の
出願件数を発表しました(^O^)
こちらです。
特許行政年次報告書2023年版

これを見ると、国内の特許出願件数は、
2022年で約28.9万件となっています。
大企業も中小企業も合わせた
全体の特許出願件数ですd(^_^o)
前年比でいうと、約2%増です(・o・)
ほぼ前年並みということですね。

推移を見ると、こんな感じです。

●2018年:約31.3万件
●2019年:約30.7万件
●2020年:約28.8万件
●2021年:約28.9万件
●2022年:約28.9万件


特許出願件数は、
コロナ禍の前から減少傾向にありました。
コロナ禍になり、30万件の大台を下回り、
約28.8万件になりました(>o<)
2022年になって、
ようやく前年比でプラスになりました(^O^)

2023年の結果が出ないと
まだ分かりませんが、
ここに来てようやく下げ止まり感が
出てきたんでしょうかね?

一方、特許登録率は増加傾向に
あります。
特許庁の見解としてはこんな感じ。

これらの傾向から、
出願人による特許出願の厳選が
進んでいることや、
企業等における
知的財産戦略において
量から質への転換が
着実に進んでいることが窺える。

これは、大企業のお話しですね。
大企業においては、
量から質への転換が進んでいる
ようですね(^-^)

一方、中小企業の状況を
見てみましょう(@_@)
2022年における特許出願のうち、
中小企業の件数は約4万件で、
割合でいうと、18.1%です。
つまり、全体の特許出願のうち
約18%が中小企業によるものです。

推移を見ると、
以下のとおりです。

●2018年:約3.7万件
●2019年:約3.9万件
●2020年:約3.9万件
●2021年:約3.7万件
●2022年:約3.9万件


中小企業の場合、
約3.8万件前後で推移してますね。
実は、2021年に減少したものの、
それまでは微増傾向にありました。
2022年も微増傾向の件数に
戻ってますね(^O^)
政府のスタートアップ支援などを
考慮すると、中小企業による
特許出願件数の微増傾向は、
これからも続くんじゃないかな。

一方、実用新案の全体の出願件数は、
こんな感じでした。

●2018年:約5.3千件
●2019年:約5.2千件
●2020年:約6.0千件
●2021年:約5.2千件
●2022年:約4.5千件

コロナ禍によって急増したものの、
それ以降は減少しています(>_<)
コロナ禍になると、
いろんな会社がコロナ対策グッズや
コロナ対応の商品を出したので、
それに応じて出願件数が
増えたんでしょうね
!(^^)!

ちなみに、中小企業を見てみると、
実用新案出願のうち、
中小企業は、約52.5%を締めています。
約半分は中小企業ですね。
大企業は、あまり実用新案を
出しませんからね(^_^)b

中小企業の実用新案出願件数は、
こんな感じです。

●2018年:約2.1千件
●2019年:約1.8千件
●2020年:約2.3千件
●2021年:約2.0千件
●2022年:約1.5千件

中小企業で見ても、
出願件数は減少傾向にありますね。

中小企業にとっても、
実用新案より特許の方に
シフトしていくといった感じでしょうか。

これからの中小企業は、
付加価値の高い製品を開発して、
知財権を活用しながら
高収益な企業にしていきたいですね。


それでは、続きはまた次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・特許出願件数は下げ止まり?
・中小は微増傾向が続くか?
・実用新案は減少傾向!

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