第642回:中小製造業が価値ある特許を取るには?

今回も、特許のお話し。

一概に“特許を取った”と言っても、
その特許の価値は様々。

では、取得する特許の価値を上げるには
どうすれば良いんでしょうか?

この話をするには、
特許の価値について明確にして
おいた方が良いですね(^_^)b

特許の価値といってもいろんな側面が
あるので、絶対的な評価というものは
そもそもありません(^_^)

でも、それだと話しが進まないので、
ここでいう特許の価値というのは、
こういうこととしてロックオンしておきます。

●広い権利となっている

権利範囲が広ければ広いほど、
他社の模倣禁止領域を広げることができ、
自社事業の優位性を
保持し易くすることができるので、
その結果、自社事業の利益率を
向上させることができます(`ε´)
つまり、権利範囲が広ければ広いほど、
その特許の価値は高くなる、
ということとしています(^o^)

何度も言いますが、
特許の価値は広さだけで
決まるものではありませんので、
ここではそうする、ということです。


話しを元に戻しましょう。
では、取得する特許の価値を
上げるにはどうすれば良いのか?
というと、
権利範囲をなるべく広くする、
ということになりますp(^_^)q

権利範囲を広くするには、
テクニック的側面と、
内容的側面の2つがあります
(^_^)v

テクニック的側面というのは、
特許書類の書き方ということです。
ここでは、もう一方の側面である
内容的側面について
話しを進めていきます(^o^)

権利範囲を広くするために、
どういう内容にすれば良いのか、
ということですね。

どうすれば良いんでしょうかね?

まあ、結論から言うと、
こういうことです。

●優位な最終形から逆算して
 未知の課題を創造する


これだけだとよく分かりませんね(^_^;

ポイントは、次の2つです(^_^)v

・優位な最終形
・未知の課題


まずは、優位な最終形について。

最終形というのは、
自社で提供する商品・サービスの
ことです(^_^)

特許の権利範囲の広さは、
周辺の商品・サービスや周辺技術の
公開状況によって強く影響を受けます。

すでに知られている商品・サービス等
であれば、周辺の商品・サービス等は
たくさん公開されているので、
この商品・サービス等で
広い権利を取ることは
そもそも難しいことになります(>o<)

一方、さほど知られていない
商品・サービス等の場合、
周辺の商品・サービス等は
あまり公開されていないので、
広い権利を取れるポテンシャルが
高いことになります(^○^)

したがって、まずは、最終形そのものの
優位性が高いかどうか、
という点が非常に重要になります。

「この商品・サービスは、今までに、
同じような概念のものが
ほとんどありませんので、
非常に優位性が高いです」
というものであればあるほど、
価値の高い特許になる可能性が
高くなります(^o^)

例えば、新商品の“お箸”と、
環境負荷0.0%の新概念の
“発電機”とでは
そもそも優位性が違いますよね。

“お箸”というと、何百年前から
ありますから、
公開情報も膨大ですので、
今さら、広い範囲で
特許を取ることはできません(>_<)

その一方で、環境にまったく
悪影響を与えないで発電できる、
今までにない新たな概念の
“発電機”となると、
公開情報も少ないので、
広い範囲で特許を取れる
可能性が高まります(^O^)

このように、最終形である
商品・サービス等が、
そもそも優位性があるかどうか、
という点は、非常に重要になってきます。

次は、“未知の課題”についての
お話しなのですが、
長くなってきたので、
続きは、また次回。


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●●今回のネオフライト奥義●●

・広い範囲の特許を取ろう!
・優位な最終形であるか?
・未知の課題であるか?

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