今回も、特許のお話し。
開発結果をまとめたり
試作品を作ったりしたあと、
何らかの知財で守りたい、
という場合、弁理士に相談する前に
どのような事前準備をしておくべきか、
というお話しですね(^_^)b
前回は、中級レベルとして、
“発明”の特徴部分を
文字化しておく、ということを
お話ししましたφ(.. )
第637回:初めて弁理士に相談するとき準備するものとは?中級編
一般的な中小製造業であれば、
初級レベルでも充分ですp(^_^)q
しかし、中堅企業や技術レベルの高い
中小企業の場合、
社員教育の一環として、
中級レベルに進んだ方が良いです。
そして、さらに知財意識を上げていきたい、
という場合には、
上級レベルに進みたいですね(^o^)
ということで、今回は上級編です。
結論から言うと、
上級レベルでは、事前準備として、
“発明”のコアセンテンスを作成する、
ということになりますφ(.. )
コアセンテンスというのは何かというと、
その発明の核となる部分であり、
その発明を成立せしめる本質部分を
文字化したもの、ということです。
中級レベルで求められる
「“発明”の特徴部分」とは、
何が違うんでしょうかね?
実は、上級の「コアセンテンス」と
中級の「特徴部分」というのは、
大きく異なります(°°)
中級では、試作品の工夫点や
特徴点をとにかく文字にする
ということでOKですφ(.. )
しかし、上級では、
目の前の試作品の中から、
発明の核のみを抽出する必要が
あります(°0°)
核というのは、上述のように、
「発明を成立せしめる本質部分」
のことです</span >(^_^)b
贅肉をそぎ落としていき、
“これ以上落とすと
この発明が成立しなくなる“
というレベルにまで到達した状態が、
発明の“核”となります(・o・)
具体例で見てみましょう。
前回のiPadカバーの発明ですね。
今現在のようないろんなカバーがある
状況ではなく、
世界で初めて開発しました、
という状況を想定して下さい(^○^)
中級では、
「磁石によって着脱可能で
画面を覆うカバーを設けた。」
ということでした。
ここから発明の“核”のみを
抽出する必要があります(^_^)b
どれが必要でどれが必要じゃないか、
を考えてみて下さい(-_-)゜zzz…
この発明は、iPadの画面を保護する
ことを目的としたものですよね。
であるなら、画面の保護に寄与していない
機能を探してみましょう(^_^)
まずは、「磁石」について。
磁石である必要は必ずしもありませんね。
機械的な接続でも良いし、
接着剤でもこの発明は成立します。
ということは、今回は、磁石は、
核ではありません(^_^)b
また、「着脱可能」について。
これも着脱可能である必要は
必ずしもありません(・o・)
したがって、これもそぎ落とします。
最後に、「画面を覆うカバー」について。
発明の目的が、画面を保護する
ということですから、これが無いと、
この発明は成立しませんね。
したがって、この発明の“核”は、
「画面を覆うカバー」ということになります。
これをコアセンテンスとして表現すると、
「この発明は、画面を覆うカバーを
設けたことを特徴とする」
ということになりますφ(.. )
今回は、簡単な事例で見ていますが、
これがもうちょっと複雑になると、
発明の“核”を抽出することは、
とても難しくなります(°0°)
訓練しないとなかなかできません。
しかし、このような発明の“核”を
抽出することができるようになると、
開発者の知財レベルが上がって
広く強い権利が取りやすくなりますね。
続きは、また次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・発明のコアセンテンスを作れ!
・発明の“核”を抽出せよ!
・上級を目指そう!
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