今回も、特許のお話し。
中小製造業が初めて弁理士に
相談するときの注意点シリーズです。
前回は、技術の専門性よりも、
中小企業をサポートする意識の高い
弁理士を選びましょう、
というお話をしました(^_^)v
第629回:中小製造業が初めて弁理士に相談するとき技術分野は関係あるの?
今回は、話す人or聞く人のお話し。
以下のA弁理士と、B弁理士が
いたとしましょう。
どちらの弁理士の方が良いと思いますか?
●A弁理士:
質問ばかりしてくる。
そんな考えたこともないことまで
技術内容について細かく
質問してくる。
気が付くと、自分ばかり話してる。
●B弁理士:
こちらが技術内容について
1つ答えると、倍くらい技術の話を
してくれる。
自分が2~3を話した段階で、
分かったと言って技術の話を
してくれる。
当社の技術分野について
とても詳しそうだ。
いかがでしょうか?
良い弁理士といっても、
定義によって変わってきますが、
私が思う、
“中小製造業にとって良い弁理士”は、
A弁理士です。
聞いてばかりのA弁理士ですね(・o・)
弁理士にとって重要な基本能力の
一つは、特許書類作成能力です。
なぜ、これが重要かというと、
特許の権利範囲は、
文章によって決まるからですφ(.. )
広く強い特許にするためには、
書き手の文章表現によって
大きく左右されますので、
弁理士にとって、
特許書類作成能力は、
基本能力の一つとして超重要です。
ちなみに、今までたくさんの弁理士を
見てきましたが、
技術に詳しいからといって、
特許書類作成能力が高いとは限りませんし、
技術に詳しくなくても、
特許書類作成能力が高い人はたくさんいます。
広く強い特許になるような
特許書類を作成するためには、
目の前の試作品から、
余計な技術を取り除き、
残ったコアを掴み出すことが
重要となります(@_@)
そのコアが、特許の本質ですね。
その本質を掴み出すには、
いろんなところに話が流れていきそうな
余計な技術をなぎ払って
開発者の話を特許の本丸へと
案内していく“聞く力”が
重要となるんですね(^x^)
打ち合わせのときは、
開発者ですら特許の本質は
掴んでいません(^_^;
なので、弁理士が特許の本質に
向けて案内していく必要があります。
それは、開発者が今まで考えたことも
ないような、各構成の作用・効果や
各構成の優劣の評価などにまで及びます。
特に、目の前の試作品の構造が
複雑であればあるほど、
各構造の優劣を評価して、
本質的構造に到達していくのは、
弁理士の“聞く力”による誘導がないと
難しいですね(>_<)
このように、中小製造業が、
初めて弁理士に相談するときは、
自社の技術分野の知識が豊富で
スゴそうな弁理士よりも、
いろんなことを巧みに聞いてくる
“聞く力”の高そうな弁理士を
選んだ方が良いでしょう(^o^)
それでは続きは、また次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・弁理士の聞く力は重要!
・じっくり話を聞いてくる弁理士を選ぼう!
・技術の話しが多い弁理士はちょっと注意!
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