第621回:開発者は開発したら特許出願までにいつ何をすればいいの?Part2

今回も、特許のお話し。

開発者は、ある開発をしてから
特許出願するまでに、
いつ何をすれば良いのか?
というお話しの続きですね。

試作品ができたら、
まずは、「発明」を認識することが
必要でした(^_^)b
この「発明」を認識するためには、
「ある視点」をもって
観察することが需要です
(@_@)

ここまでは、前回のお話し。

今回は、「ある視点」についての
お話しです。

どういう視点を持って
対象を観察するかということですね。

それは、ストーリーにハマるか?
という視点です
(^_^)b

「発明」には、ある「型」があります。
この「型」というのは、
論理的な流れのことなので、
ストーリーとも言えるものです。

発明のストーリーとは、
こんな感じです。


(1)今までのやり方
 ↓
(2)その問題点
 ↓
(3)今回の工夫点
 ↓
(5)その効果

具体例を示した方が
良いですよね。

例えば、初めてシュレッダーを
考えたとしましょう。
発明のストーリーは、
こんな感じになりますφ(.. )


(1)今までのやり方
 資料を手で破っていた
 ↓
(2)その問題点
 メンドウだし時間がかかる
 ↓
(3)今回の工夫点
 資料を細断する細断部と、
 細断部を回転させるハンドルとを
 設けた
 ↓
(4)その効果
 ハンドルを回すだけで、
 簡単に資料を破ることができる

それぞれの項目について補足します。

(1)今までのやり方というのは、
読んで字のごとくです。
今までの例ですね(^O^)

(2)その問題点も、
読んで字のごとくですね。
今までのやり方の問題や課題の
ことです(^-^)

(3)今回の工夫点というのは、
今回、工夫した箇所のことです。
ちなみに、特許の保護の対象となるのは、
この「今回の工夫点」の部分です。
つまり、どういう形状や構造になっているか、
どんな機能が付いているのか、
という部分ですね(^o^)
これについて、新規性や進歩性が
判断されることになります。
ですので、一番重要なところです。

(4)その効果というのは、
今回の工夫点による効果やメリットの
ことです(^_^)
通常、「~することができる」などのように
表現されます。
ここの箇所は、「今回の工夫点」に対して
原因と結果の関係にあります。
つまり、「今回の工夫点」を原因として、
その結果、「その効果」が生まれる、
という関係です。
この点は重要なので、
意識しておくと良いですね
(^O^)

このようなストーリーに載せることによって、
初めて発明として認識することができます。

でも、この発明の認識というのは、
意外と難しく、
普通は、流れを知ったからといって
ヒョイヒョイできる訳ではありません(^o^)

それでも、ストーリーに嵌めやすくするには、
ある程度、コツがあります。
それが、思考の順番です
(・o・)


「思考の順番」について、
続きはまた次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・発明にはストーリーがある!
・ストーリーに嵌めよう!
・ストーリーの嵌め込みにはコツがある!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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