第606回:中小製造業が、強力な特許を取るには?Part2

今回も、特許のお話し。

前回お話ししたように、
特許というのは、いわば陣取りゲームです。
ミスチル風に言えば、
特許なんて、いわば公開と非公開の
陣取りゲーム
(^_^)b

つまり、
公開された領域のすき間をぬって
非公開の領域を独占領域として
確保していくものです(^O^)

そのため、
そもそも空きスペースが狭いと
権利範囲は狭くなります
(>o<)

なので、広く使える特許を取るには、
そもそもポテンシャルの大きな
広く空いている技術領域で
製品開発をする必要があります。

では、どうすれば、
広く空いている技術領域で
製品開発できるんでしょうかね?

それには、通常の開発プロセスとは、
順番を変える必要がありますね(^o^)

通常の開発プロセスって、例えば、
こんな感じですよね(^○^)

(1)アイデア着想
(2)製品開発
(3)特許出願
(4)事業開始


つまり、アイデアを着想して、
製品開発をして、
開発できたら
販売前に特許出願して、
それから販売を開始する(^_^)b

まあ、いろいろとパターンは
あるでしょうが、大きく括れば、
ざっとそんな感じでしょう。

それに対して、新たなプロセスは
こんな感じです(^o^)

(1)特許スペース把握
(2)アイデア着想
(3)特許出願
(4)製品開発
(5)事業開始


まず最初に、(1)特許スペース把握
がありますよね。
これが、大きな特徴の1つです。

開発の前に、
特許の空きスペースを把握する
ということですね(^O^)

そして、その空きスペースにおいて、
(2)アイデア着想します。
アイデアを磨いていったら、
(4)開発の前に、
(3)特許出願します。

実際の製品開発の前に
特許出願する、
というのが、大きな特徴の2つ目です。

それから、製品開発をおこなって、
(5)事業開始となります(^o^)


まあ、この新プロセス、
言うのは簡単ですが、
実行するのは難しいです
(^0^;)

最初の大きな壁が、
(1)特許スペース把握です。

これは、事前に特許調査をして、
技術領域の空きスペースを
探すという作業を行うものですね(^o^)

これが結構大変。
膨大な特許文献を調査しますので、
時間とマンパワーが必要になります。
しかも知財リテラシーが必要ですからね。

そうなると、中小製造業が、
そう簡単に手を出せるやり方では
ありません
(>o<)

さらに、このような調査には、
決まったやり方はありませんし、
必ず答えが出るわけでもありません。

さらに言えば、開発で重要なのは、
どんな課題にするか、ということですが、
特許情報をどんなに調査しても、
未知の課題は出てきません(°°)
特許というのは、
既知の課題に対する発明です。
ユーザがまだ認識していないような
宝の源泉となるような潜在的な課題は、
特許明細書には記載されていません。

なので、空きスペースなんて
そう簡単には見つかりませんし、
簡単に見つかるんなら、
みんなやってますよね(^_^;

しかし、だからと言って、
そう簡単に諦めてしまうのは、
もったいないですよね。

中小製造業にとって、
上記のような理想的な新プロセスは
難しいとしても、もう少し
現実的なやり方で
新たに新製品開発できないでしょうか?

長くなってきたので、
続きはまた次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・開発プロセスの順番を変えよう!
・先に空きスペースを把握しよう!
・開発の前に特許を出そう!

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