第600回:知財権の全体像を軽く把握しよう!

今回は、知的財産のお話し。

新製品について模倣されたくない、
という場合の策としては、
実はたくさんあり得ますね(^O^)

川上の企業との独占契約や、
ノウハウの秘匿管理以外にも、
立地や顧客とのつながり等、
例を挙げていけばキリがありません。

そのような模倣防止策の1つとして
知財権の取得があります(^_^)b
いろいろな模倣防止策がある中で、
知財による模倣防止策の
大きな特徴の1つは、
市場からの強制排除権ですな
(`´)

市場に投入された模倣品に対して、
法的に強制排除させることができる
というのは、知財権しかないと
言ってもいいでしょう(^-^)

そのような強い強制排除権を
有する知財権について、
実体がよく分からない
という人も多いですよね(^_^;

なので、新製品を開発したとして、
どのような知財権があり得るのかが
よく分からない、というご相談も
意外と多いです。

そういう場合、
知財権の全体像について
知っておいた方が良いでしょう。

知財権の種類としては、
以下の5つがよく出てくるものですね。

(1)特許
(2)実用新案
(3)意匠
(4)商標
(5)著作権


(5)著作権というのは、
わりと身近に出てきますよね(^O^)
ただし、中小製造業が
新製品の模倣を防止しようとする場合、
(5)著作権によって保護する、
というケースは、ほとんどありません(・o・)

まったく無いとは言いきれませんが、
例外中の例外です。
ですので、新製品について
どのような知財権で保護するかを
考えるとき、基本的には、
(5)著作権は外して良いです。

となると、実質的には、
4つとなりますね(^o^)

これら4つの知財権の保護の対象や
取得の料金を考慮して、
どのような知財権で保護するのかを
決定していくわけですね(@_@)

4つの知財権の保護の対象と、
1件あたりのざっくり料金を示すと、
以下のようになります。

(1)特許
 →発明、技術
 →1件100万円前後

(2)実用新案
 →簡易な技術
 →1件30~40万円

(3)意匠
 →デザイン
 →1件30万円前後

(4)商標
 →ネーミング、ロゴ
 →1件10万円~


料金的に1番高いのが、
特許ですね。
1件で100万円前後かかります。

それに対して、実用新案は、
1件30~40万円くらいですので、
特許の半分弱くらいです(^O^)
実用新案は、実質無審査で
登録されます(゜ロ゜)
なので、出願すれば、
基本的には実用新案権が
認められることになります。
ただし、その権利が有効であるか
どうかは保証されません。
実用新案は、権利を取得することは
簡単ですが、活用するには、
意外と知財リテラシーが
必要になりますね(^_^)

ちなみに、これら4つのうち、
できることというのは、
ほとんど同じです。
●差止請求権
●損害賠償請求権

の2つですね(^_^)v

つまり、差止請求権による
市場からの強制排除と、
損害賠償請求権による
損失の金銭的補填です。


これら4つの知財権の保護対象や
取得料金を考慮して、
どのような知財権で保護していくかを
決めていくことになります(^O^)

続きはまた次回。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・知財権の種類は、実質4つ!
・保護対象と料金を把握しよう!
・できることはほとんど同じ!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

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