今回も、特許のお話し。
中小製造業の効果的な特許の
取り方について、数回にわたり
お話ししています(^o^)
以下の考えが重要でしたね。
●事業が先、発明は後
今回は、先に販売を考える、
というお話しです(^-^)
確かに、既存の販売ルートがあって、
その販売ルートに新製品を載せるだけ、
ということであれば、
事前に販売を考える必要性は、
さほど高くはないと言えます。
でも、新たな顧客に販売したり、
ビジネスモデルを変えたり
するのであれば、考えておくべきです。
ほとんどの場合、
発明の前(開発の前)に、
ビジネスモデルや販売のやり方について
事前に考えたりはしてないですよね。
ざっとは考えているとしても、
だいたいこんな感じです。
・ホームページに載せる
・楽天やアマゾンに出品する
・小売店に営業に行く
基本的に、未知の新製品は売れません。
なので、どうやって売っていくかについて、
しっかりと考えたいですね(^o^)
販売を考える上で重要なことは、
例えば次の3点です。
(1)誰に?
(2)何を?
(3)どうやって?
“誰に?”というのは、
ターゲットですね。
なるべく、誰か1人を想定しましょう。
そして、“何を?”と“どうやって?”
ですね。
これは、ビジネスモデルにも関係してきます。
実は、この辺が、特許を取る上で
重要だったりします(・o・)
特許の対象となるのは、
通常は、“何を?”の部分です。
この“何を?”というのは、
“誰に?”とか“どうやって?”に
影響を受けます(°°)
つまり、上の3点は、グルグルと回って
互いに影響し合っています。
“誰に?”売るかによって、
ニーズは変わってきますので、
そのニーズを満たすための
開発課題も変わってきます(^o^)
例えば、対象が女性なら、可愛いとか
軽いなどが優先されるかもしれません。
一方、男性なら、かっこよさとか
細部の精密さなどが優先されるかも
しれません(@_@)
また、“どうやって?”売るかによっても、
仕様は変わってきますね。
営業マンが携帯して売るのであれば、
軽さが優先されますね。
自社のショップサイトを作って売るなら、
サイトで映えるためのデザインなどが
優先されるでしょう(^o^)
これら“誰に?”と“どうやって?”によって、
“何を?”の内容が変わってきます。
“何を?”が変わるということは、
開発課題が変わる可能性が
あるということであり、
発明の内容も変わる可能性が
あるということです(^O^)
発明の内容が変わるということは、
特許の内容が変わってくる
ということになり得ます(^_^)b
先に発明して特許を取ってから、
後で販売のことを考えると、
販売していくうちに、
対象や売り方によって仕様が
変わってしまい、
せっかく取った特許の保護範囲から
外れる可能性が高くなります。
ですので、“事業が先で、発明は後”
の方がベターなんです(^o^)
ただし、以前から申し上げているように、
特許のズレを回避することは
そもそもは不可能です。
販売だって想定通りには
いかないですからね。
ですので、そもそも不可能ではあるものの、
中小製造業が、少ない特許で
なるべく効果的なディフェンスを張る
ための策としては、効果的な戦略だと
思いますよ(^o^)
ただし、事業の検討段階で、
新規性を喪失しないように
監視することは重要ですよ。
続きは、また次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・事業が先、発明は後!
・誰に?何を?どうやって?
・販売によって発明は変わる!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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