こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、特許のレベル感のお話しです。
ある製品を考えたときに、
「これって特許になるのかな~?」
と頭を悩ます技術屋社長や開発者は結構多いですね。
まあ、特許が取れるか取れないかなんて、
実務やってる人じゃないと分からないですからね。
実際には、特許を審査する審査官によっても判断が異なるので、
特許が取れるということは誰にも保証できないです。
やってみないと分からない世界です。
でも、出願前に、自分の発明がどれくらいのレベル感なのか、
ある程度知りたいですよね。
まず、特許を取るためには、以下の2つが必要です。
1.今までにない新しいものであること
2.それなりの技術レベルであること
ちなみに、2の”それなりの技術レベルであること”
を満たしていないという理由で、特許はダメよ
と言われることがほとんどです。
1をクリアするのは、結構簡単なんです。
例えば、”ペットボトルに時計がついてます”
って言っとけば、少なくともわたしは見たことない
ですから、1はクリアできます。
でも、2はクリアできません。
だって、ペットボトルだって時計だって、
すでに知られているもので、それらを単純に
くっつけましたってだけですからね。
多くの技術屋社長や開発者とお話ししても、
1はクリアしてるけど、2がクリアできてない
というのはかなり多いです。
じゃ~、どんなレベルなら2をクリアできるかというと、
こんな感じでしょうか。
まず、普通の人が生活用品などに対して、
”こんな風にしたらどうだろう”
と、パッと思いつくようなレベルはまず無理です。
そのレベルは、ほかの誰かがいくらでも考えてます。
なので、対象となるモノをよく知っている必要がありますね。
どれくらい知らなきゃいけないかというと、
そのモノを扱っている会社に入って6ヶ月くらいたった感じ、
でしょうか。
正直そんなに高いレベルではないけれど、
普通の人よりは全然詳しい、
くらいのレベルまではいかないといかんでしょうね。
”サンプルを作ってみました”
っていうくらいのレベルも欲しいです。
もちろん、特許には現物は必要ありませんが、
サンプルを自分で作ってみた人と
頭の中だけで考えている人とでは、
発明レベルに雲泥の差があります。
やっぱり、実際に作ってみると、
予想もしない不具合があったりします。
なので、それを克服するための工夫をしたりすると、
レベルは上がってきますよね。
わたしは、発明相談を受ける前に、
会社で扱っている製品かどうか、
サンプルを作ってみたかどうか、
をお電話で聞くことが多いです。
それである程度、発明のレベル感が分かるからです。
本当にある程度ですけどね。
まあ、何だかんだ言っても、
やっぱり聞かないと分からないでしょう。
これって特許になるの?と思ったら、
お近くの特許事務所に電話して聞くのが一番良いかなぁ。
もちろん、インドア弁理士も、いつでも受け付けてま~す(笑)
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ