こんにちは～、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、弁理士の仕事のお話しです。
おそらく、士業の中で、相当マイナーな
部類に入るでしょう、弁理士っていうのは。

５～６年前なんて、若い人はもちろん、
結構いい社会人でも知らないのが普通でしたね。

「弁理士やってます」なんて言おうもんなら、
「え～、何それ～、便利屋～？」
という答えが必ず返ってきましたからね。

あっ、弁理士に会ったときに、
「便利屋みた～い」
って言わない方が良いですよ。

もう、さんざん聞かされてきてますから、
「またですか」という感じになりますから（笑）

おそらく、具志堅さんという方が、子供の頃から、
「ちょっちゅね～」と言われ続けるのと似てると思います（笑）

最近は、弁理士って、言葉自体は知ってるって人が
増えてきましたね～、本当に。

この点は、５～６年前と様変わりした感じです。
でも、実体については、やっぱり
ほとんどの人が知らないんじゃないでしょうか。

まあ、わたしも、社労士さんとか司法書士さんって
言われても、実際は何やってるのか、
よく分からないところがありますからね。

今回は、弁理士のお仕事の一部を紹介しましょう。

弁理士は、発明の内容を聞いて、広くて強い特許を取る
ためのお手伝いをすることが主たる業務の一つになります。

といっても、発明者なんて、普通回りにいませんよね。
それが、いるんですよ、本当に。
はい、実は製造業の社長や開発者･エンジニアなんですね。

技術屋社長や開発者･エンジニアが
アイデアやサンプルを創造しますよね。
このような技術屋社長や開発者･エンジニアを
発明者と言ってます。

発明というと、主婦の発明とかなんとかが有名ですが、
基本的に弊社では、技術屋社長などと
仕事をしています。

技術屋社長からどんな相談になるかというと、
こんな感じです。

ちなみに、相談のときは、手ぶらでも全然ＯＫですが、
サンプルや写真などがあった方が良いですよ。

（○：初めて相談するので、ちょっと心配な技術屋社長、
■７０才くらいのほっこり弁理士）

○こんな感じの製品を考えてるんですけど～。

■どりゃどりゃ、話を聞かせて頂きましょうかのう？

■まず、どんな製品を考えはったんですかのう？

○はい、こんなんですわ。

○治具を持ちやすくするために、
柄のところにグリップを付けてみたんです。

○自分でも試しに作ってみたんですが、こんな感じです。

■ほほ～、こ、これは、すばらしい～、トレビア～ンじゃのう？

■それじゃ～、もっと確実に強い権利を取るために、
もう少し深く考えてみませんかのう？

■グリップを付けることによって、なんか問題は無いんですかのう？

○問題ですか～？そう言えば、ペラペラペラ

■なるほどのう、じゃ～、その問題を解消するために、
こんな風にしたらもっと良くはなりませんかのう？

○あ～、そうか、そうですね。あとこんな風にもできます。

■ほ～っほっほ、良い感じてすな～。
ほなら、グリップの位置や形、素材などに
工夫点はありますかのう？

○はい、ペラペラペラ

■ますますトレビア～ンになってきたのう？

■さてさて、グリップ以外にも代替えすることはできませんかのう？

○ペラペラペラ

■このグリップの販売方法や、競合となる商品について
教えて頂けませんかのう？

○はい、ペラペラペラ

■ほなら、こんな風にしたらもっと良くなりますな～。

（続く）

とまあ、こんな感じです。
ちなみに、■の人は、わたしではありません（笑）
わたしは、もう少しだけマジメです（笑）

つまり、弁理士というのは、発明者が新たに考えた
発明に対して、強く広く特許が取れるように、
創作的にアドバイスさせて頂く訳です。

ちなみに、「生まれる発明、育てる弁理士」などと
聞くこともあります。

それから、発明者から特許出願のご依頼があると、
弁理士は特許明細書を作成して
特許庁に出願手続きを行います。

さらに、特許庁からのいろんな指令や決定に対して、
発明者に代わって書類を作成して特許庁に手続きします。

そして、特許がＯＫとなると、発明者に代わって
特許の登録のための書類を作成して手続きします。

これで、晴れて特許権という権利が発生することになる訳ですね。

まあ、いままでの話だけでも分からないことは多いと思います。

でも、たぶん、社長が思ってるほど、
小難しくて敷居の高い世界ではないと思いますよ。

少なくとも、わたしの場合、初めての方にも
喜んで頂いてますからね（笑）

ですので、知財のことでお悩みでしたら、
お気軽にご相談くださ～い。

マンガ好きなインドア弁理士でよければ、
いつでもご相談に応じますよ。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士　宮川壮輔