今回も、アイデア発想のお話し。
前回の続きで、
今まで開発会議のファシリテートをしてきて、
アイデアが深まりにくいパターンについての
お話しです(^_^)b
今回は、こんなケース。
・決めつけてしまう
アイデアを出す場合、基本的には
何でもできる、という前提で進めた方が
思考の制約がなくなって
広がりが出やすくなります(o^^o)
もちろん、会社の本業を見極めた上で、
“その方向は会社の本業じゃないし、
多くの競合他社がすでに研究しています“
なんていう技術領域に流れそうなときは、
方向性を戻すような舵取りは必要です。
会社で開発をするということは、
製品を販売して実利を得ることが
前提です(^o^)
そのためには、実現可能性を高める
必要があります。
そして、そのためには、ある程度の制約が
必要です。
例えば、スケジュール、予算、自社技術
などの制約がありますね。
ただ、その制約の範囲内でなら、
何でもできる、という前提に立つべきです。
よくあるケースとしては、例えば、
“中央に付けるのは難しいので、
こっちの隅に付けるしかない“
という感じ(・o・)
“~しかない”というセンテンスは、
要注意です(^^)b
これを、社長とか部長とか
その場で力のある人が言ってしまうと、
“~しかない”という方向に誘導され易く
なります(><)
アイデア出しの場面で
“~しかない”というのは、
諦めと自己安心の
決めつけセンテンスです(^o^)
全ての可能性をピックアップして
それら全てを検討し、
それら全てが不可と判断して
消去したうえで、
“残りの~しかない”
というなら論理的には正しいです。
でも、アイデア出しの場面では、
全ての可能性をピックアップすること自体が
不可能ですので、
“~しかない”というのは、
そう言うことによって自分が安心したい、
という諦めの表れです(ToT)
“中央に付けるのは難しいので、
こっちの隅に付けるしかない“
という場合、そもそも、
“中央に付けるのは難しいので”
という部分は本当なのかを
諦めずに考えるべきです。
“中央に付けるのは難しい”
という問題があるなら、
その問題の解決策を
考えれば良いだけです(o^^o)
そっちの方が難しそうで、
こっちの方が簡単だから、
というのでは、価値あるアイデアを
創造しにくくなります(>o<)
もちろん、“中央に付ける”メリットが小さくて、
“こっちの隅に付ける”メリットの方が大きいのなら、
“中央に付ける”解決策をわざわざ苦労して
創造していく必要はありません(^O^)
“こっちの隅に付ける”という結論は同じであっても、
決めつけによって安易に到達するのと、
メリットデメリットを熟慮した上で到達するのとでは
アイデア出しの力が違います(^_^)
発明というのは、物理矛盾を解決すること。
つまり、問題を解決することです。
そして、一見難しそうな問題であればあるほど
創造的価値は高くなり易いです(^O^)
安易な方向に決めつけず、
しっかりと問題に立ち向かっていきたいですね。
それでは、また次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・現実の制約の中で思考の制約を外そう!
・“~しかない”の決めつけは要注意!
・問題に立ち向かおう!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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