こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、発明のお話しです。
発明というのは、ストーリーを作ることです。
というと、「おや?」と違和感をおぼえるかもしれませんね。
発明といえば、「バックトゥーザフューチャー」のドクみたいに、
なんか研究したり試作したりっていうイメージがありますもんね。
確かに、現実にモノを作るということも、
発明ではありますが、ストーリーを作ることも
確実に発明なんです。
もう少し厳密に言えば、特許の実務の世界では、
発明といえばストーリーを作ることって感じかな。
特許を取るためには、特許明細書という書類を書かなければなりません。その特許明細書には、特許の保護対象である発明を
文章で記載する必要があります。
このとき、サンプルとか試作品的なモノは一切不要なんです。
特許明細書において発明を文章で記載するとき、
発明にはストーリーという顔が見えてきます。
サンプルを見せて、単純に、”これが発明です”というのが
通用しないわけですね。
こういう発明なんです、という風に文章で記載していくんです。
そこで、ストーリーです。
発明のストーリーは、型が決まっています。
ザックリ言うと、こういう型です。
■従来技術
■従来技術の問題点
■今回の工夫点
■メリット
具体的には、こんな感じです。
■従来技術
普通のペットボトル。
↓
■従来技術の問題点
まっすぐで持ちにくい。
↓
■今回の工夫点
側壁に、凹凸を設けた。
↓
■メリット
握りやすくなる。
まあ、こんな風に、ストーリーを作る訳です。
わたしは、お客さまと発明の打ち合わせをしているとき、
常に、頭の中でこのストーリーの構築を試みています。
そして、良いストーリーができれば、あとは、
ポイントをいくつか付加していく感じです。
社長も、なにかアイデアを思いついたら、
さっきのストーリーができないか考えてみてください。
もしかしたら、大発明になるかも(笑)
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
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