今回は、システム系の特許についての
お話し。
システム系・ビジネスモデル系の特許では、
ビジネス全体を保護することは難しい、
というお話しをしました。
確かに、インターネットで本を売るとか、
士業と顧客とをマッチングさせるとか、
このような全体感では、もはや
特許を取ることは困難です(T^T)
それでは、新規事業やスタートアップに
特許は不要かというと、
そんなことはありません。
あった方が明らかに有利です(^_^)b
まずは、資金調達の観点から。
特にベンチャー企業のスタートアップなどには、
資金調達が必要なことが多いですよね。
資金を集める際に、
資金を提供する側だって、
ボランティアでやってるわけじゃない。
プロの投資家として、
人やビジネスをしっかりと見極めて
投資判断をしてるわけですよね(@_@)
そのために、ビジネスプランを投資家に
しっかり説明する必要があります。
そのときに、結構聞かれるのが、
参入障壁の状況です(^o^)
そりゃ~、投資家にしてみれば、
そのビジネスが一社で独占可能か否かが
収益性に大きな影響を与えるわけですから、
参入障壁について気にするのは当然。
その参入障壁の一つとして、
特許を取ってるか否かは、
やはり気にします(^.^)
そのため、特許を取ってるかどうかで、
数千万円の資金を調達できるか
どうかが変わってくる可能性がありますね。
もちろん、ビジネスの価値は特許だけでは
ありませんが。。。
特許1件取るのに約100万円。
それによって、数千万円の資金調達の
成否が変わる可能性がある、
というのは大きな差ですね(^o^)
それから、ビジネスの経済的価値の問題。
スタートアップの目的の一つとして、
事業の売却、というのがあります。
最近よく聞く、M&Aですな(^_^)
売買ですので、売り手がいて、
買い手がいて、両者の合意によって
価格が決まるわけです。
じゃ~いくらなの?っていうと、
両者の合意ですので、
なんとも言えません(^_^;
ただし、一応の基準的なものが
いくつかあります。
例えば、純資産+経常利益×3倍
なんてのがあります。
純資産3,000万円で、
経常利益が2,500万円だとすると、
ザッと、3,000万+2,500万×3で、
1億500万円(^o^)
この金額を基準に、売り手と買い手が
金額を交渉するとして、
特許がないと買い叩かれて、
半額の5,250万円なんてことも
あるかもしれません(ToT)
一方、特許があると、価値がプラスされて、
1億5,000万円なんてこともあるかもしれません。
いずれにしても、特許があることによって、
ビジネスの経済的価値は変わってきます。
あとは、社員のモチベーションや、
社会的信用の問題もありますね(^_^)
特許に不慣れな会社が特許を取ると、
社員のモチベーションが上がることが
本当に多いです(^O^)
簡単に言うと、嬉しいんですよね。
だって、一応、全世界であなただけの
特別な成果ということを、
国が認めてくれたわけですからね。
また、新規顧客と取引する際にも、
特許があるとないとでは、
信用が違うこともあります(^o^)
大手企業や大学との共同での特許と
なると、信用もまた大きくなりますね。
このように、特許を取ると、
他者を排除するという排他性が
多少弱くても、
事業の価値が上がり易くなり、
付帯的な効果もあります。
なので、新規事業やスタートアップでは、
やはり特許を取った方がベターだと
思います(・∀・)
ただし、どうせ取るなら、排他性も
なるべく効かせるようにしたいですよね。
それじゃ~、システム系・ビジネスモデル系では、
どうやって特許を効かせるか?
答えは、全体ではなく、部分で効かす、
です(^_^)b
アマゾンのワンクリック特許などが、
良い例ですね。
ちょいと長くなりそうなので、
続きは、また今度。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・特許を取ると事業の価値が上がり易い!
・社会的信用やモチベーションもアップ!
・特許は、部分で効かす!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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