第388回:中小製造業の技術の守り方とは?Part4

 

今回も、技術の守り方のお話し。

パクリ者が技術や製品をパクろうとするとき、
パクリに至るまでのフローがありますね。

以前紹介したパクリAIDA理論です。
こんな感じ。

1.Attention(注意)・・・こんなんあるんだ~
2.Interest(関心)・・・うちでもできるじゃん。
3.Desire(欲求)・・・儲かるかも。
4.Action(行動)・・・よし、うちでもやろう。

ここで重要なのは、

2.Interest(関心)・・・うちでもできるじゃん。

ですね。

要するに、「うちでもできるじゃん」と
思わせないようにすること(+_+)

結局、どんなに模倣防止策を講じても
パクリ者の行為を物理的に
拘束することはできません。

なので、心理的に、
「うちではできないじゃん」
と思わせることが重要なんですね。
ここでは、マインドバリアと命名しよう。

模倣防止策を構築するということは、
パクリ者に対するマインドバリアを
構築するという点が大きいことを
認識しておきたいですな( ゚Д゚)

この点を認識した上で、
パクリ防止の全体構成である
パクリ防止俯瞰図を見てみよう。
こんな感じ。

(1)パクリ不能設計
(2)強制排除設計
(3)間接撤退設計

まずは、(1)パクリ不能設計。
ここでの思想は、市場に
そもそも参入させないこと。
パクリ者がパクりたくても、
パクれないということですな。
さらにいうと、物理的な再現不能状態
におくことです。

他社がパクろうとしても、
物理的に再現不能なんだから、
パクれないですよね。

なので、模倣防止策としては、
最も効果的で重要です。

具体的には、主として以下の2つ。
●原材料の独占
●ノウハウの秘密保持

原材料が手に入らなければ、
パクリ者がパクろうにも同じものは
作れませんよね(^◇^)

また、ノウハウが外に漏れなければ、
パクリ者はなかなか同じものは
作りにくいです。

ちょっと長くなりそうなので、
続きは、また今度。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・パクリAIDAのフローを分析しよう!
・マインドバリアを構築しよう!
・物理的な再現不能策は強い!

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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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