今回も、発明のお話し。
前回もお話ししたように、
発明って、ストーリーなんですね。
こんな感じのストーリーでした。
●1:今までの状況
●2:今までの問題点
●3:今回の工夫点
●4:その効果
この4つのパーツに要素を
当てはめていって、
一連のストーリーができれば、
はい、発明の完成です、
ということになります(^○^)
発明になれば、特許の対象になり得ます。
ちなみに、特許の書類には、
このストーリーをそのまま記載するように
なってるんですφ(.. )
さて、開発の現場などに行くと、
サンプルを見ながら、
「どの辺が特許の対象になるか?」
といった議論になることが多いです。
「
新しいモノができたら、
そのモノに対応する特許が
1対1で自動的にできあがる
」
ということではありませんね(^_^)
特許の対象となる部分を
能動的に創り上げていく必要があります。
それは、発明のストーリーを
作ることなんですねφ(.. )
思考することです(-_-)゜zzz…
わたしが、開発現場などで、
特許の対象となる部分を議論するとき、
先ほどの4つのパーツに当てはめていって
発明のストーリーができるかどうかを
思考しています(-_-)゜zzz…
ちなみに、4つのパーツは、
論理的には、1~4へと順番に流れますが、
現実のストーリーの作り込みのときには、
当てはめの順番は関係ありません。
どこから当てはめるのが良いかというと、
現場で一番多いのは、おそらく、
●3:今回の工夫点
です。
これは、構造上の特徴といった
パーツですね(^o^)
構造上の特徴に焦点を当てて、
「なぜ、この部分Aは、
この形になってるんですか?」
などと、聞きます(℃゚)ゞ
そうすると、
「こういう形にすると、
こんな良いことBがあるんです」
などと、答えが返ってきます。
これで、発明ストーリーの
2つのパーツが埋まりましたね。
●1:今までの状況
●2:今までの問題点
●3:今回の工夫点
形状をAにした。
●4:その効果
良いことBがある。
あとは、1と2を論理的に
当てはめていくだけです。
良いことBの裏返しで、
問題点Cができます。
問題点Cを持っている今までの状況D
もすぐにできます。
つまり、3と4ができれば、
1と2は、ほぼ自動的にできます。
こんな感じになります。
●1:今までの状況
今までは、Dという状況だった。
●2:今までの問題点
それだと、Cという問題がある。
●3:今回の工夫点
そこで、形状をAにした。
●4:その効果
良いことBがある。
これで、発明ストーリーの完成ですね。
つまり、特許の対象となりうる
ということです(o^^o)
実際の世界で発明ストーリーを
作るポイントは、
ストーリーの順番と、
当てはめの順番は違っていても
全然OKというところです(^○^)
実際には、3の工夫点から当てはめるのが
一番多いですね。
4の効果から当てはめることも、
結構あります(^-^)
こんな感じで、
特許の対象となる部分を
思考して創り上げてみてください。
続きは、また今度。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・発明のストーリーを創り上げよう!
・ストーリーと当てはめの順番は異なる!
・工夫された形状・構造に着目してみよう!
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ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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