第336回:中小製造業の模倣防止策とは?

 

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。

さて、前回、売れる発想について

お話ししました(^0^)

今回は、パクリのお話し。

ビジネスをやっていく上では、

他社によるパクリは、付きものですな(^_^)b

まずは、パクることは、原則自由です。

こいつをしっかり受け入れるべきですな(`´)

そして、知財権による保護などの

例外があって初めて、

パクることはイケないことになる。

例外がなければ、原則に戻って、

パクることは自由となる。

この関係は、ぜひとも頭に入れておきたいですな。

もちろん、パクってきた相手に対して、

瞬間的には腹立たしく思うことはもちろんある(`Д´)

しかし、例外がないとしたら、

そのパクリ行為は、合法です。

合法である以上、

パクリ者を直接的に撤退させる手立ては、

ほぼありません(°0°)

ならば、腹を立ててパクリ者を止めさせるよりも、

パクリは合法であるということを受け入れて、

パクられることにどうやって備えるか、

を考える方が現実的です(^_^)b

パクリ行為に備えるには、

時間軸に沿って、

パクリ者がパクる前にパクらないようにすることと、

パクリ者がパクった後に撤退するようにすること

の2種類に分けて考えると良いですね。

まずは、パクる前の話。

パクリ者がパクるという意思決定を

しないようにするということですね(^_^)

では、パクリ者がパクるときの

心理メカニズムを考えてみよう。

以前のAIDAモデルの変形、

パクリAIDAモデルを使うと、

概ね、こんな感じじゃないかな。

1.Attention(注意)・・・こんなんあるんだ~

2.Interest(関心)・・・うちでもできるじゃん。

3.Desire(欲求)・・・儲かるかも。

4.Action(行動)・・・よし、うちでもやろう。

パクリ者がパクる前にパクリを止めさせるには、

この中のどこかのプロセスで

”やっぱりダメだ~”と思わせれば良いってことになりますな。

この中で、1.Attention(注意)に関しては、

なかなか難しいかもしれません(°°)

売れれば売れるほど有名になっていくから、

やっぱりいつか気付きますよね。

しかしだ。

なるべく競合に気付かれないように、

初期段階でステルス的に進めることはあり得る。

マス的な広告宣伝を行わず、

小さく目立たぬようにお客さまや他の資源を囲い込む。

その間に、しっかり立地・流通・人材などを抑えてしまえば、

競合が気付いたときには、時すでに遅し、

という事態にもなりますね(^x^)

ここでのキーワードは、ステルス作戦だ。

ここでは、秘匿性の高いIT作戦やアナログ展開などを

工夫する必要がありますな。

これによって、パクリ者に自社の商品・サービスを

気付かせないようにする。

そうすれば、パクリ者は、4.Action(行動)に進みませんね。

ただし、ステルス作戦もいずれは気付かれるときがきます。

気付かれることを前提として、気付かれたときに

すでにパクれないほどの競争優位状態を

作り上げてしまうことが重要ですな( ̄^ ̄)ゞ

次いで、2.Interest(関心)。

パクリ者に、”うちではできない”と思わせることですな。

まずは、知財権。

こいつは、パクることを例外として違法にします。

したがって、知財権を持ってることを

パクリ者に認識させることが重要ですね(^_^)

ちなみに、知財権を持っていても、

パクリ者のパクるという行為を物理的に規制することはできません。

パクられたあとは、パクられた後の備えとして

別個に捉えた方がいいです。

ここでは、あくまでもパクリ者がパクる前の備えです。

そのためには、パクリ者が”うちではできない”と思わせる。

そのためには、知財権を持っていることを、

積極的にアピールすることですね(^_^)b

これって、意外と効く場合があります。

パッケージやホームページなどに、

「特許取得済み」など、積極的に記載しましょうφ(.. )

さらに、ノウハウです。

このノウハウは、超重要です。

実は、知財権というのは、パクらせないようにすることが

案外難しいんです(°0°)

どんなに知財権を取っても、権利の目をかいくぐって、

似たような効果を持つ商品・サービスを合法的に作ることは、

そんなに難しくないことが多いです。

”知財権は万能じゃない”

この点も、認識しておいた方が良いですね(‘_’)

しかし、ノウハウは違います。

このノウハウがないと、そもそも作れない、

ということが結構あります。

ちなみに、世界のニッチ市場で

トップを維持しているような会社は、

ノウハウを非常に重要視してることが多いです。

こういう場合、ノウハウの秘密管理は、

自社ビジネスの根幹を揺るがすくらい重要になってきます。

例えば、ノウハウが詰まったコアな製造プロセスは日本で行い、

その前後のプロセスを中国で行う、なんてこともあります。

ノウハウは、目に見えないので、

重要視されにくいですが、

今後は、ノウハウに対する感度を上げていった方が良いですよ。

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●●今回のネオフライト奥義●●

・パクられる前と後に対して備えよう!

・パクリは原則自由だ!

・知財権は万能じゃない!

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ちょいと、話しが長くなってしまいました。

続きは、次回にお話ししよう。

それでは、また次回( ^o^)ノ

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔

 

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