こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、前回、特許金融について
お話ししました(^0^)
今回は、知財のマッチングのお話し。
最近、知財のマッチング的な動きも
少しずつ動き始めてる感じですな(°0°)
知財のマッチングというと、
これまた昔からありました。
知財流通とかそんな名前でしたね。
開放特許のデータベースも整備されて、
誰でも検索できるようになってます(^O^)
つまり、特許は取ったけど、
実際には使っていない特許がたくさんあって、
そういう特許を、
他社にライセンスするってことですな(^o^)
まあ、なかなか良いアイデアだとは思いますが、
こいつが結構うまくいってません(>o<)
例えば、大学の最先端の特許があったとしよう。
内容は、「~剤を用いた○○の合成方法」。
中小製造業は、そんな合成方法を知ったからといって、
その技術を利用してすぐに事業化なんてできません。
大企業だって同じですね。
つまり、基礎研究レベルの技術を
現実に応用するには、乖離があり過ぎます(T^T)
まあ、確かに、基礎研究レベルは言いすぎだとしよう。
もう少し、現実に利用できる技術だったとしても、
不慣れな中小製造業には、
その技術を利用した、
ニーズのある商品を考えることは難しい
ことが一般的ですね(^_^;
特に、請負加工業であれば、
自社製品と言っても、何を作っていいか分からないし、
どうやって売っていくかもよく分からないです(>o<)
要するに、技術のタネだけをピンポイントに教えても、
それだけで、事業で儲けるというのは、
難しいんですね(T^T)
そういう反省を踏まえてか、
最近のマッチングは、こんなタイトルになってます。
「知財ビジネスマッチング」
特許だけではなく、ビジネス全体のマッチングなんですね。
これが少しずつ成果を出し始めてるようです(^O^)
こいつは、川崎市が作り上げてきたモデルといっていいかな。
こんな感じ。
http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000017805.html
以前紹介した「知的財産推進計画2015」にも
掲載されています。
このモデルは、こんな人達が連携します。
●開放特許を提供する大企業
●それを利用したい中小企業
●商品化を企画する大学生
●資金の融資を行う金融機関
●各種事業支援を行う川崎市役所
大企業の開放特許をもとにして、
文系大学生が商品企画を行います。
また、事業化の融資を地元の銀行が行います。
そして、補助金申請のサポートや、
販路確保や商品PRなども含め、
全体のビジネスサポートとして
川崎市役所がコーディネートします(^▽^)
これまで、21件ほど成約したらしい。
例えば、こんなのがあります。
『カード式・芳香グッズ(商品名:アロマレフレール)』
これは、富士通の開放特許を
専修大学経済学部の学生のアイデアを活かして、
株式会社松本製作所が作ったもの。
松本製作所は、川崎市で
プラスチック加工業を営んでる会社です。
このような川崎市の取り組みをきっかけにして、
念願の自社製品を作ることができました(^□^)
さて、「知財ビジネスマッチング」。
資源やノウハウの少ない中小製造業にとっては、
かなり良い機会なんじゃないかな。
製品開発から販売まで、
相談に乗ってくれる人達がいる。
ぜひ、全国にも広がって欲しいね。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・知財ビジネスマッチングが動き始めた!
・がんばれ、知財ビジネスマッチング!
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この動きが広がって定着するかどうかは
まだ分かりません。
でも、いろんなトライがあって良いんじゃないかな。
それでは、また次回( ^o^)ノ
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
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