こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回も、分離のお話し(^0^)
前回は、自分の考えたアイデアについて、
新旧分離することをお伝えしました。
前回のお話しはこちらです。
今回は、構効(こうこう)分離のお話しです。
「構効」というのは、わたしの造語ですので、
気にしない気にしない(^_^;
「構」は、「構成」。
「効」は、「効果」ですな(^o^)
構効分離というのは、
アイデアを考えたら、
「構成」と「効果」にきちんと分離しよう、
ということなんです(^_^)b
打ち合わせなどでアイデアの内容をお聞きすると、
「こんなスゴいことができます」
「こんな風になれるんです」
といった説明をよく聞きます(^-^)
もちろん、その点も重要なんですが、
それだけでは、アイデアは具体的な発明とはなりません。
発明にするためには、
「そんなスゴいことができるようになった具体的な構成」
が必要なんです(・o・)
じゃ~、「構成」って何か、っていう話しですよね。
「構成」っていうのは、
そのアイデアを具現化する構造・形状・部品・素材などなどです。
設計とかスペックといった感じ。
これらがないと、アイデアをどうやって実現させるかが、
具体的によく分かりません(>o<)
一方、「効果」っていうのは、
その「構成」によって得られる結果・効能などです。
簡単に言うと、
「~することができる」
などの言葉で表現できるものです(^-^)
なので、先ほど示した、
「こんなスゴいことができるんです」
「こんな風になれるんです」
というのは、
いずれも「効果」ということですね(^_^)
ちなみに、特許が与えられるのは、
「効果」の部分ではなく、
「構成」の部分です。
なので、ある発明について特許性を判断するためには、
「構成」を明確にする必要があります(@_@)
具体的な話しをしましょう。
例えば、前回と同じで、こんなiPhoneケースを考えたとします。
●ひもが掛けられるので、首から掛けることができる
●木製なので、軽くて肌触りが良い
発明初心者に、発明の内容をお聞きすると
こんな風に説明する傾向にあります。
「首に掛けられるので持ち運びに便利なんです」
「軽くて、触るととっても肌触りがいいんです」
実は、これらは、「効果」であって、
これだけでは、発明の具体的な内容がよく分かりません。
つまり、「構成」が分からないんですよね(T^T)
なので、ここは一つ、構効分離してみましょう。
◆構成
・ひもを通す2つの穴があいている
・木製である
◆効果
・ひもが掛けられるため、首に掛けることができる
・軽くて肌触りがよくなる
これらを見ると、「構成」と「効果」が分離してますよね。
発明初心者は、「効果」を認識することは結構できます。
しかし、「構成」の認識が苦手であることが多いです。
おそらく、「構成」を説明する言葉が、
日常用語としてあまり出てこないため、
「構成」を言語化するのが難しいのが理由の一つだと思います。
正確な表現でなくてもいいので、
「構成」を認識するようにしてみてください(^○^)
そして、「構成」と「効果」をしっかりと分離しましょう。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・構成と効果を明確に分離しよう!
・構成は、具体的なスペックのこと!
・効果は、構成によって得られる結果・効能のこと!
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新旧分離の考え方もそうですが、
構効分離の考え方も、
特許を取得する上では非常に重要です。
これら2つの分離の考え方は、
ぜひともマスターしたいですな。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ