こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回も、ASEANのお話し。
今回は、ASEANの中でも、1国にフォーカスしてみましょう。
今日は、まあ馴染みのある「タイ」です(o゚▽゚)o
あたしゃ~、行ったことはないけど、
シンガポールを除けば、
ASEANの中では、一番好きな国かな(*^O^*)
タイの人口は6,000万人。
まあまあ多いですね。
GDPは、インドネシアに次ぐ第2位で、
ASEAN内の構成比で16%を占めてます(゚∀゚)
日本の企業もかなり進出していて、
日系企業にとってのビジネスインフラは
ASEANの中では、まだ整備されている方でしょう。
その分、日本企業のASEAN進出先国としては、
競争も激しそう(`へ´)
知財的に見ると、
権利意識はまだまだ低いですね。
街では、結構模倣品が公然と売られてるようです(T-T)
去年、レディー・ガガが、タイに行ったとき、
ツイッターで、
「偽物ロレックス買いたい」
とツイートして、問題になってました(゚o゚;
I just landed in Bangkok baby! Ready for 50,000 screaming Thai monsters. I wanna get lost in a lady market and buy fake Rolex.
— Lady Gaga (@ladygaga) May 23, 2012
まあ、それほど、タイはコピー大国と認識されてるんですね。
ちなみに、アメリカは、タイを
スペシャル301条報告書において、
優先監視国に指定してます。
要するに、タイは、
「知的財産権の保護が不十分な優先監視国」
とみなされてるんです(O_O)
この優先監視国の中には、もちろん中国も入ってますし、
インドやインドネシアも入ってます。
また、タイでは、特許などの審査の遅さも
これまた大問題(ノД`)
出願から権利化まで、10年くらいかかることはザラだそうで、
15年を越えるものも結構あるみたい(>o<)ヒ~
こういう国では、ボーッとしてたら、
いつまで経っても権利になりませんな。
そこで、積極的に早期権利化を働きかけた方が良いですね。
例えば、タイには、
「外国審査結果に基づく早期審査」
という制度があるんです(^。^)
日本で特許取れたものを
タイ語に翻訳して提出すると、
優先して審査してくれて、
まあ日本の権利のまま特許になります!(^^)!
ただし、この早期審査、
出願公開後の審査請求から使えるんですが、
タイでは出願公開がいつになるか分かんないんですね(-_-;)
なので、まだ問題はありますが、早期権利化のためには
やはり使った方が良いですね(^_^)b
さらに、権利の活用の場面でも、
タイでは模倣品対策に苦労してるようですね。
特許は、あまり使えてないみたい(ToT)
特許の裁判は、タイではまだ難しいのかも。
やっぱり、商標権侵害による訴訟が多いですね。
このように、タイは、
審査の遅延、模倣品・海賊版の横行など、
知財的にはまだまだ問題国ですな(*_*)
こんな国では、知財的には、
シンプルに考えた方が良さそう(^_^)
商標などでブランドを守って、
さらに意匠権などのように、
分かり易い知財を活用したいですね。
あと、例えば、タイでは、日本と同様に
無審査で実用新案が登録されるので、
実用新案なんかも検討してみるともいいかも。
ただ、実用新案の効果のほどは、
わたしもまだよく分からないです(?_?)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
●●今回のポイント●●
タイ知財は、まだまだ問題多し。
早期の権利化を積極的に働きかけましょう。
タイ知財は、シンプル保護でいきたいね\(^o^)/
━━━━━━━━━━━━━━━━━
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ