こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔です。
さて、今回も、著作権の雑学的お話し。
前回は、音楽の著作権のお話しでしたが、
今回は、小説の著作権のお話し。
わたし、昔から三国志好きなのですが、
やっぱり、三国志といえば、吉川英治です。
原文の雰囲気をなるべく壊さぬように、
現代日本語で伝えようとする力作ですな。
吉川三国志を越える三国志は、
日本ではなかなか出にくいでしょうね。
以前、金沢に行ったのですが、
金沢の巨匠といえば、室生犀星。
まあ、作品自体は、読んだことはありませんが、
金沢の室生犀星記念館は、なかなか良かったです。
さらに、日本で民俗学者といえば、
柳田国男。
「遠野物語」が有名ですね。
まあ、これも読んでないけど。。。
さて、社長、
吉川英治、室生犀星、柳田国男
と言えば、共通点は分かりますか?
う~ん、何でしょう。
はい、
そうです。
みんな、1962年に亡くなったということです。
「それが何や!」
と、言われそうですが、
没年というのが、今回のキーワードとです。
そう、著作権の期限に関係してるんです。
つまり、著作権の保護期間は、原則として、
著者が死んでから50年までなんです。
50年経つと、期限切れということですね。
さて、吉川英治、室生犀星、柳田国男の
没年が1962年、ということは、
そうです、50年を足してみて下さい。
彼らの著作権が、2012年までで期限切れ、
ということになりますね。
つまり、今年2013年から、彼らの著作に対する
著作権が切れることになるんです。
ところで、社長は、青空文庫ってご存じですか?
なかなかおもしろいコンセプトの電子図書館です。
著作権の期限切れの著作をネット上に公開しています。
この青空文庫が、今年は大物の作品をアップできるということで、
ちょっと盛り上がってるらしいです。
「青空文庫ビッグイヤー」なんだそうですよ。
ちなみに、これが青空文庫です。
http://www.aozora.gr.jp
iphoneなどのアプリもありますので、
無料の電子書籍として、
今後「宮本武蔵」や「三国志」を楽しめるかもしれません。
まだ電子書籍読んだことありません、
ということであれば、
青空文庫で無料の作品を試してみてください。
ちなみに、アメリカでは、
著作権の期限は、著作者の死後70年です。
アメリカといえば、ディズニー。
ディズニーの延命のために法改正を繰り返している、
という側面も無きにしもあらず。
TPP参加、ということになれば、
アメリカは、日本の著作権の保護期間を70年に延ばすように
言ってくるでしょう。
そうなると、青空文庫のビッグイヤーは、
20年先のお話になるかもしれません。
TPP気になりますね。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川 壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ