第172回:中小製造業の特許経営の構築法とは?Part2

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

今回は、特許経営術のセカンドステップのお話し。
前回、特許経営術のファーストステップとして、
とにかく特許を創造しましょう、
と、いうお話しをしました(^_^)b

そのためには、体制とマインドが重要だと
申し上げましたよね(^。^)

今日は、セカンドステップ。
特許を継続的に創造することができるようになってくると、
次に重要になってくるのは、
「管理」の概念ですな(^.^)

「管理」というのは、主として以下の2種類。

●期限
●コスト

まずは、●期限について。
特許権は、取得してからも、
段階的に維持年金の支払い手続きが必要になってきます(@_@)

この支払い手続きを忘れてしまうと、
せっかくの権利もダイナシ、
途中で消えてなくなってしまいます(>o<)

なので、必要な権利が途中で消滅してしまわないように、
支払い手続きの期限は、慎重に管理する必要がありますね。
これは、一覧表を作って管理していくのが、一番簡単確実ですね(^○^)

それから、●コストについて。
特許が創造できるようになったら、
コスト管理の概念はとても重要になってきますよ(・o・)

特許には、ご存じのとおり、相応のコストがかかります。
取得コストと維持コストですな。

取得コストで、だいたい100万円弱くらい。
維持コストを計算すると、例えば、
3年で権利が取れて、20年間維持させたとすると、
ザッとですが、120万円くらいかかります。

そうすると、特許1件で、取得コスト+維持コストで
220万円くらい。

その割に、まったく使われもしない特許について
惰性で維持し続けている会社は、案外多いんです(´д`)

特許のコストを管理するには、
・出願時の選別
・取得後の選別

が必要ですね。

つまり、特許出願するかしないかを選別し、
取得した特許について維持するか捨てるかを選別する訳です。

まあ、出願時の選別については、以前お話ししましたので、
今回は、取得後の選別です。

取得した特許について、捨てるか捨てないかの選別は、
「事業に寄与しているか否か」
という、視点で行いますね(^o^)

事業に寄与しているか否かを、
どうやって判断するかは難しいですし、
100%の精度は、不可能でしょう。

それでも、市場・技術・知財等の先読みによって、
なるべく精度の高い判断を目指していくべきですね。

具体的には、評価基準を作ることです。
これは、出願判断の評価基準と近いですが、
市場性や技術性などの評価項目に点数付けをしていく
ことが、一般的ですし効果的です。

ということで、今回は、
特許を創造することができるようになったら、
特許を管理しましょう
というお話しでした。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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