こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、中国特許のお話し。
最近、何かと話題になってますね~。
中国の特許。
なんでも、日本の新幹線の技術を
土台にした中国版新幹線の発明について、
中国が米国に特許出願するらしいのです。
それについて、日本側が、
「新幹線は日本の汗と涙の結晶だ」
と言って苦言を呈しているらしい。
まあ、第3者としては、不確かな部分が
多すぎるので、なかなかコメントしづらいな~。
しか~しである。
そんなこと気にしてると、
なにも言えなくなってしまうので、
ここは、間違ってたらごめんなさい、
ということで、いつもの投げっぱなしコメント。
う~ん、正直言って、
アマアマなのは、日本側ですな。
まず、前提として抑えておくべきは、
ある技術を参考にした改良技術について、
改良した人が特許を取ることは、
ぜんぜんおかしくないってことです。
日本人同士でも同じで、
ある人が、他人の特許公報を見て、
自ら研究して生み出した改良発明を
自分名義で特許出願することは、
ぜんぜん悪くないです。
日本の特許法も、そういう技術の累積を
奨励していますからね~。
もし、改良した他人が悪いとしたら、
こんな感じでしょう。
●契約に違反して、勝手に出願した場合
●改良後の発明について、
改良前の人も発明者に入るはずなのに、
自分だけが発明者として出願した場合
●改良前の元の技術について、
自分のものとして出願した場合
(要するに、完全パクリ)
こういう場合は、確かに日本のブーイングも
もっともだと思います。
でも、単に、自分たちの改良発明について、
中国が勝手に出願したというだけなら、
日本側が甘かったってことになっちゃいますね。
つまり、日本側の感情としては「許せん!」
でも、中国側は法律には触れてません!って感じ。
おそらく日本側と中国側との契約内容が
かなり重要な分かれ道になるでしょう。
契約に書いてなかったのなら、
これを機に、技術供与などの際には、
日本側も慎重になるべきですな。
だって、これからは、日本の技術を提供する
提供先の技術レベルが、ハイスピードで
上がってきてますからね~。
以前のように、日本が絶対王者では
いられなくなってきてますからね。
同じようなことが、他の技術分野や、
他国で起こり得る話しですからね~。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
業界初の”エンタメ系”実践特許術!
「特許専門の弁理士が、あなただけにコッソリ教える実践特許6つの秘訣!」PDF A4:53ページ