第110回:新たに価値を生む深海思考とは?

こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。

さて、今回は、ドクター中松さんのお話し。
先日の都知事選では、石原慎太郎さんが圧勝でしたね~。
そのまんまの東国原さんと、ミキティわたなべさんが、
それぞれ2位、3位。

ちなみに、占有率を計算してみると、
石原さん43%、東国原さん28%、わたなべさん16%。

この3人で、87%を占めています。
しかも、東国原さんとわたなべさんの票、
つまり2位と3位の票を足して、
ギリギリ石原さんの票を越えます。

石原さん強し(`へ´)フンッ。

そんな中、ドクター中松さん、
11人中、第5位でした。

占有率としては、0.8%。
結果としては、惨敗ですね~。

ちなみに、ドクター中松さんは、
全米十数都市で名誉市民となり、
しかも、「ドクター中松デー」というものが
法律で制定されているそうです。

さらに、アメリカのテスラ学会というところで、
全世界から集まった300人の科学者の意見によって、
偉大な科学者5人が選出されました。
以下の5人です。

■アルキメデス
■キュリー夫人
■ファラデー
■テスラ
■ドクター中松

偉大な科学者5人の中に、
ドクター中松さんが含まれているんですね(°0°)ヒィ。

ドクター中松さんは一旦置いとくとして、
他の4人、すごいビッグネームですよ。

アルキメデスは、古代ギリシアの天才科学者。
キュリー夫人は、放射能のフロンティア。
ファラデーは、電磁気学の父。
テスラは、交流電流の先駆者

こんなビッグネームと同列ですから、
アメリカでのドクター中松さんの評価は、
かなり高いんでしょうね。
まあ、多少、マユツバな面もありますが。

そんなドクター中松さんの中2のときの
発明エピソードを紹介します。

戦時中ですから、物資が足りません。
冬は、寒くて寒くてしょうがない。
そんなとき、彼は考えました。

「なんか、部屋を暖かくする方法はないものか?」

周りを見わたしても何もない。
そんなときのヒラメキ!

「お~、空気があるやんけ~」

そこから、彼は猛勉強。
中2ですから、難しい物理の知識もないまま、
空気に関する文献を読みあさり、空気の知識を
死にもの狂いで吸収しました。

そのとき、彼は、ある本にこんな法則を見つけました。
「空気を圧縮すると高熱を発する」

ちなみに、この法則、
「ボイル・シャルルの法則」
として、今では、高校物理で習うんじゃないかな。

小難しいことはおいといて、
「空気を圧縮すると高熱を発する」。

彼は、試作品を作って実験の日々。
3本のシリンダを使って、足でペダルを踏むと、
空気が圧縮される、というもの。

実際にやってみた。
何度も失敗した。
あきらめかけた。

あるとき、
ペダルに足をのせて、踏み込んでみる。
シリンダ内で、空気が圧縮される。
おそるおそる放熱器の金属を触ってみる。

ヌォ~、アヅイ~ヽ(゜∀゜)アヂィ

ついに成功やんけ~!

彼は、この発明を、
「無料燃料暖房装置」
として、特許出願してみました。
見事、特許が認められました。

このエピソードの中で、
わたしが重要だと思うことは、以下の3点です。

■文献を読み込んで、深く知識を吸収する
■ヒラメキから実際にサンプルを作って実験する
■失敗してもあきらめずに、何度も実験する

これらの3点は、良い発明をする上で
とても重要だとわたしは思っています。

ひと言で命名するなら、
「深海思考」
ですな。

とにかく、思考の海の奥深くまで、
深海の底に潜り込むことが重要です。

これは、発明に限りません。
社会を変えるほどの革新的なアイデアや発想は、
気軽には生まれない、
「深海思考」にこそ生まれる、
とわたしは思っています。

それでは、また次回。

 

ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔

 

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