代表弁理士 宮川 壮輔
先日の日経新聞の記事によると、
日米の上位10大学による
特許収入の格差が50倍なんだそうだ(°°)
特許取得数で言うと、
米国の上位10大学で、2,500件弱。
日本の上位10大学だと、1,500件弱。
つまり、特許取得数の格差は、
約1.8倍です(^_^)b
一方で、特許収入額では、
米国で、約1,200億円弱。
日本で、約25億円弱。
つまり、特許収入額の格差は、
冒頭で述べたように約50倍(°0°)
ここからすると、日本の大学は、
米国の大学に比べて、
稼ぐ力が弱い、という仮説が立てられますね。
ちなみに、ユニコーンのうち、
ディープテック分野の会社は、
米国で、534社。
日本では、5社。
ここでも、格差は約106倍(・o・)
つまり、日本の大学は、
生み出した研究成果に対して
事業として起ち上げて収益化する力が
弱いと言えそうです(>o<)
その一因として、
大学における事業化支援体制が
弱いということが言えますね。
例えば、米国の大学では、
起業経験を持つ教員をたくさん抱え、
起業ノウハウを教えるプログラムも
豊富なんだそうだ(°°)
その結果、博士人材などの研究者が
起業を選ぶキャリア形成が浸透しているらしい。
その一方で、日本の全大学のうち、
研究者の起業支援プログラムがあるのは
8%に過ぎません(ToT)
う~ん、確かに、これだと、
研究成果を事業化して収益化する
という力が育ちにくそうですね。
やはり、研究開発の分野と、
経営とでは、世界観がまったく違います。
技術をコアにして、起業するとなると、
例えば、以下の要素は非常に重要。
・マーケティング力
・資金調達力
・事業計画立案力
・知財力
まずは、マーケティング力ですね(^_^)b
研究成果をどのような製品にして、
どんな人に対してどんな嬉しさを
提供できるのか?
そのために、どういう販促施策を行って
どういう魅せ方をするのか等、
事業を行う上ではとても重要です。
この辺は、技術屋の閉じた世界とは
真逆の世界観といってもいいくらい(^_^;
それから、資金調達力。
ディープテックを事業化して
軌道に乗せるには、
時間がかかりますし
資金が必要ですd(^_^o)
このような資金を金融機関からの融資で
賄うのはなかなか難しいです。
そうなると、ベンチャーキャピタルなど
からの投資を得る必要がありますね。
ベンチャーキャピタルが投資の判断を
し易くするためには、これまた
研究開発とはまったく異なる世界観が必要。
事業計画を作って、
試作品を魅せられるようにして、
技術や試作品の良さが伝わるように
第三者でも分かるような評価を用意して、
そこで、ようやく土俵に乗れる感じでしょう。
さらに、事業計画立案力や知財力
となると、研究開発とはまったく異質の分野です。
もちろん、これらの力を社長がすべて
身につけなければいけないわけでは
ありません(^_^)
チームを組んで補うことができれば
まだOKですね(^O^)
やはり、大学での起業支援プログラムを
充実させて、稼ぐ力やそのための知識を
身につけてもらうことは重要でしょうね。
それでは、続きはまた次回。
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●●今回のネオフライト奥義●●
・日本語大学は稼ぐ力が弱い!
・研究開発と経営は別もの!
・起業支援プログラムの充実!
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