こんにちは~、ネオフライトの宮川壮輔 です。
さて、今回は、特許のお話しです。
発明と販売との関係です。
発明者の方に共通する傾向として、
”良いアイデアを思いついた。これは売れる!”
と思われる方が結構多いんですね。
つまり、最初にモノありきの、モノ至上主義です。
マーケティング的には、このような考え方を
プロダクトアウトといいます。
戦後のように、モノが不足している時代には、
プロダクトアウトの考え方でもどんどん売れました。
でも、今のように、モノがあふれている時代では、
プロダクトアウトの考え方では、なかなか売れません。
今は、お客さまがどのように考えているか、
という点からモノを考える必要があります。
そう、マーケットインという考え方です。
具体的には、ターゲットを具体的にどのような人に絞るのか、
競合はどのような会社か、
その商品または関連する商品の市場規模はどれくらいで
どのように推移しているか、などなどです。
これらを事前に調査して、自社商品の強みや弱みを把握して、
商品コンセプトを明確にする必要があります。
さらに、どのように販売していくか、宣伝・広告はどうするか、
価格をいくらに設定するか、どのような流通チャネルにのせるのか、
などを検討します。
もちろん、大きな会社は必ずやってますし、
それでも売れないことが多いわけです。
モノが良ければ売れるというのは幻想です。
今の時代、モノが良くても売れません。
わたしは、多くの発明者とお話しをしてきましたが、
”モノが良いから売れるに違いない”という考え方から、
”どうやって販売していくかという方が重要なんだ”という
考え方にシフトして頂くのは、かなり難しいなぁと感じています。
モノ至上主義に凝り固まった発明者の方に、
”これなら売れますよね?”と聞かれても、
わたしは、”いまのままでは難しいと思いますよ。”
と、素直に申し上げるように心がけています。
もちろん、モノ至上主義の考え方から脱却して、
マーケティングに目を向けるように徐々にでも
変えていくことができればいいんですけどね。
まあ、やってみないと分からないという面もありますので、
勉強のために、”出願してとにかくやってみる”
というのは有りだと思います。
なので、”難しいのは承知のうえ、それでも出願したいんです”
という場合には、ご依頼を受けさせて頂きますが、
そうでない場合には、こちらから積極的にはご依頼として
受けることはありません。
わたしは、お客さまに笑顔になってもらうために
大事務所から独立した訳で、明らかに練り直した方がいい
という状態で、ご依頼を受けるのは、
どうも独立の趣旨に反するんですよね。
もちろん、”お~、これは出願する価値はあるなぁ”
と思ったものについては、全力で支援させて頂いてます(笑)
これからは、モノも大事ですが、マーケティング的な発想も
超重要ですので、いろいろ学んでいきましょう。
それでは、また次回。
ネオフライト国際商標特許事務所
弁理士 宮川壮輔
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